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ハムスターに感化される売れない芸人の話 3.引っ越し

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引っ越ししていた。
昨日は水飲み場の前にあった拠点が、
今日は滑車の前に。

野生の動物は、
敵に狙われにくくするために拠点を移し続ける。
うちの母ハムスターにも残っていた本能ということなのだろうか。

距離にして10cm程度の引っ越し、
どの敵なら狙うのをやめてくれるのだろうか。

赤ちゃんたちが生まれる以前、我が家にはハムスターが4匹暮らしていた。
ジャンガリアンハムスターが1匹、ロボロフスキーハムスターが3匹。4匹ともに白くて丸くて小さい。
どんぴしゃハム太郎世代の僕は、
ハムスターと言えばみんなで仲良く遊んで、とっとこ走って、隅っこも走って、大好きなのはひまわりの種と刷り込まれている。
ところがハムスターってやつは、縄張り意識が強いやつが多く、同じ小屋に入れておけば喧嘩三昧、共食いまでする。
殆どクローズの世界。

だから最初はジャンガリアンハムスターを1匹だけ飼った。
ケージに1匹。
充分可愛かったけど寂しさも感じていた。
調べたら縄張り意識が低いハムスターもいて、
そいつらなら同じケージに住んでてもクローズの世界にはならないとのこと。

それがロボロフスキーハムスターたち。
臆病だからあまり人とは触れ合うことは出来ない、観賞用のハムスター。
3匹が身を寄せ眠りに落ちていたり、餌や滑車を巡って争う姿に心が和む。
和とは足した結果である、ということを感じさせてくれる。

一番クローズとは遠いやつらだ。
僕にこんなことを書かせてくれていることも含めて、
めちゃくちゃオープンなやつらだ。

頑張らせます。