2005年12月08日(木)
もう太陽は、西の地平線の下に沈んでしまった。私は窓際に立って、空をぐるりと見回してみる。天はからんと音がしそうなほどからっぽに澄み渡り、雲は低く低く、地平線の辺りにぷかぷかと漂っている。残光に照らされて、少し鼠色がかった雲がただじっと佇んでいる。
疲れていた。自分でも驚くほど、私はとてつもなく疲れていた。普段横になったって殆ど眠ることのできない自分だというのに、昨夜ばかりは、ずしんと沼の底に落とされたように眠った。時折これでもかというほどはっきりと目覚め、そのたび私はうろ