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2006年01月04日(水)

 耳を澄ますと、小さく遠くりんりんと音が鳴りそうな街の中、コートの襟を合わせ首を竦め背中を丸めて歩く人たちの群れ。誰も彼もが僅かに視線を落とし、それだけで少しでも冷気を避けられるのではないかと思っているかのような様子で、みな一心に歩いている。私はその人の群れの中で、ぼんやりと、そしてのっそりと動いている。

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1,816字
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々を乗り越えてくるのに、クリシュナムルティや長田弘、メイ・サートンらの言葉は私の支えでした。この日記はひたすらに世界と「私」とを見つめる眼を通して描かれています。

世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。

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