気になった、あちらのサイエンスニュース【4/21】AIとクリエイターの未来。
俺たちはふんいきで科学をやっている。
コーエー信者の私が気になった、海外のサイエンスニュースをクリップしています。
すでにテクノロジーは、あなたの思考を読み取ることが可能になった。
私たちがまごつている間にも、世界はどんどん前に進んでいきます。
ブレイン・コンピューター・インターフェイス(BCI)に携わる企業は、人間の神経経路を理解し、操作しようとする装置やサービスを開発しています。
研究者たちはすでに、AIモデルを使ってビデオを見ている患者の脳データを読み取り、その患者が見たシーンを大まかに再現することにすら成功済みなのです。
さらにNeurorights Foundationの調査によると、ニューロテクノロジー企業のうち、1社を除くすべて(96%)が、消費者の神経データ(個人の脳や脊椎からの信号を含む)にアクセスする技術が実用化寸前にまで来ているようです。
そして、その半数以上(66.7%)の企業が、消費者のデータを第三者と共有することを明言しています。
いま私たちはSNSを通じて、文字、画像、映像などでコミュニケーションをとっていますが、テレパシーで直接、自分の考えを友人に伝えるようになる社会は、すぐそこまで来ています。
こいつ直接脳内に・・・!
その時、私たちの社会はどのように変容するでしょうか。
ある経済学論文から考える、クリエイターとAIの未来
ジョージ・メイソン大学の経済学者、ジアスン・リーは、1980年に発表された「効率的な金融市場」の論文と、最近のAIとクリエイターとの関係性についてのワーキングペーパーを公開しました。
これが、サンフォード・J・グロスマンとジョセフ・スティグリッツが1980年のAmerican Economic Review誌で発表した、「効率的な金融市場のパラドクス」として有名な、経済論文の主旨です。
リーは、これがAIとクリエイターの関係性に似ている、と語っています。
ジェネレーティブAIは、プロンプトに応答して、インターネット上の情報をもとに統計的に最も可能性の高い結果をアウトプットします。つまりすでに公に存在している情報の再構築ということです。
一方、新しい価値を創造するクリエイターは、公に確立している価値に再定義を迫る。つまりクリエイティブ界におけるアクティブな投資家となり、公の価値とのギャップを作り出し、市場を動かす存在となる、というのがざっくりとしたリーの主張です。
「パッシブ投資にも場所はあるが、アクティブ投資に完全に取って代わることはないだろう。
テクノロジーに脅威を感じている人間のコンテンツ・クリエイターにも、居場所は必ずあります。ただし全員ではない」
クリエイターよ、パッシブならず、アクティブたれ!
10億年振り3回目。2つの生命体が1つに融合。
このたび、少なくとも10億年間は起きていなかった生命現象、2つの生命体が1つの生物に融合する一次共生が確認されました。
この信じられないほど稀な出来事は、豊富な海洋藻類の一種とバクテリアの間で起こり、実験室で観察されました。
「一次共生」とは、ある微生物が別の微生物を飲み込み、それを内臓として使い始める、という生命現象です。
最初の出来事はおよそ22億年前。古細菌と呼ばれる単細胞生物が細菌を飲み込み、それがやがてミトコンドリアになりました。
2つ目は、より進化した細胞がシアノバクテリアを吸収。シアノバクテリアは太陽光からエネルギーを得ることができ、やがて葉緑体と呼ばれる小器官になりました。
そして今回は、 Braarudosphaera bigelowiiという藻が、シアノバクテリウムを飲み込むことで、空気中の窒素をそのまま「固定」し、他の元素と結合させてより有用な化合物を作ることができるようになるそうです。
研究チームによると、今回の発見は "教科書に載る "ものだということ。
なんたって10億年ぶりですから!
注意:ふんいきで書いてます。
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