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向日葵文庫(創作)・アラサーOLの戯言
2023年9月12日 18:14
鉄の味が口の中にひろがる。慣れっこの味だ。今朝の天気予報は雨だったっけ?その規則に従うかのように窓にうちつける雨の音が室内に響く。乱雑にみえて一定に聞こえる雨の音が少しずつ私を現実へと戻してくれたのだった。この大雨ならまだ帰ってこないだろう。雨が止むまでにこの部屋を何とかしなくてはと思った私は、机に手をかけながら立ち上がり、口元に流れる水滴を袖で拭った。皮膚に擦れた瞬間
2023年9月13日 20:39
PM3:00 公園のベンチでコーヒーを飲んでいた2人。さっきまでアニメの話なんてしていたから笑顔の残る表情まま今日の夜ご飯の提案をするかのように私は話した。 「無理に私に会おうとすることを辞めなよ」風が吹き肌を撫でた。やっと言えた言葉に私はどこかホッとしていた。でも彼の顔を見ることはできなかった。見てしまったら「おわる」事がわかっていたからだろうか。少しでもこの時間を伸ば
2023年8月25日 22:53
~2日目:真夏のジャケットを片手に~朝から蝉の声が元気だ。7日という使命をわかっているからだろうか?それとも地上に出たら鳴き続けるとプログラミングでもされてるのだろうかそんなことを頭に浮かべながら、ジャケットを腕にかけ私は道を歩いた。最高気温40度。湯船の温度に飛び込むなんて正気の沙汰ではない。ましてやスーツのジャケットなんてなおさらだ。では着なければいい話なんだけれども