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「ハラスメントについて考える」 〜なぜなくならいのか?〜

先日もハラスメント事案が発生した。

ハラスメントは、企業体質に根ざしている。
ハラスメントをなくすには、企業体質を変えるしかない。

企業が、本気を出さないとなくならない。
形式的な体制を整備しているだけだから、顕在化されないハラスメントが横行している。

ハラスメントは、
『ハラスメントを根絶させる』という、強い理念がないとなくならない。



〜 Don't worry ! Be happy ! 〜 その26

職場で日々奮闘している勤め人(サラリーマン)の仲間たちを応援します!
悩み多き仲間たちへ「はたらきかたのヒント」をお伝えします!

「2,000字程度の投稿です。3分だけお付き合いいただき、『はたらきかたのヒント』としてください。」

今回は、ハラスメント受けた者(被害者)の気持ちを中心に考えてみます。


拙稿ですが、本稿と合わせてご覧ください。
パワハラ限定ですが、加害者への対応策を綴っています。


まずは、私の勤め先について。

私の勤め先においては、
ハラスメントがなくなることはありません。

私は、従業員千数百人規模の金融機関に勤めています。
所属は、どこにでも普通にある営業店舗です。
勤続年数は、もうすぐで30年となります。

先日もハラスメント事案が発生しました。

事案の内容は、所属長(部支店長)が『連絡会』という名の会議に集められて報告を受けます。
報告を受けた長は所属店舗に戻り、公言できる範囲で言葉を選びつつ事案の内容を所属員に伝えるのです。
おおまかな内容は公表されるのですが、詳細までは教えてもらえません。
加害者が誰であるかはわかりません。
加害者の名前を公表しないことが、当然のことなのか不思議なことなのかは分かりません(専門家ではないので)。
しかし、
公表しない姿勢こそが、ハラスメントを助長させてしまっていることに間違いはありません。
形式的な『連絡会』であって、本気度がまったくないのです。
やってはダメなことを周知徹底させる。
降格人事だけでは済まされないほどの厳しい処罰が必要なのです。

『喉元過ぎれば熱さを忘れる』
ハラスメントを起こした者が、数年後に昇格・昇進する事例もあります。

・任意の飲み会を断った部下の胸ぐらを掴んだ者
・部下の容姿を面白おかしく冷やかして笑いのネタにし続けた者
・人生の大きなイベントを控えて休みがちになった部下に嫌味を言い続けた者

勤め先は、
ハラスメントを起こした者でも重宝する傾向があります。
それなりに評価をしたからそのポジションを与えたのですから。

『喉元過ぎれば熱さを忘れる』では、社会的使命を担う企業として問題があると言わざるを得ないのです。

私の勤め先においては、
ハラスメントがなくなるということはありえないのです。

ハラスメントを受けた者の気持ちを考えます。

『ハラスメントを受ける者に問題がある』と考えている者が一定数います。
多くのハラスメント被害者を見てきた経験上から言えることは、
要領が悪く、大人しく、誰にでも優しいタイプの人がハラスメントのターゲットになりやすいということ。

本当にたくさんのハラスメント被害者を見てきました。

ハラスメント被害者の多くは仕方なく逃げてしまうことを選ぶ。
今の状態のまま辛抱を続けて、企業に改善策を図ってもらうという選択肢はない。
改善策を図ってもらうことに使う労力もなくなってしまっている。
心の病に陥り、突然出社拒否をしてしまう。
いいえ、出勤できなくなってしまうのである。
加害者である上司の顔なんて見たくないのだ。
すでに、心身ともに消耗しきってしまっている。

突然、出勤できなくなる気持ちはよくわかる。
拒否反応を起こしてしまう。今日の今日まで勇気を振り絞って出勤してきたのだ。
無責任なことは重々承知している。
でも、自分を守るにはそうするしかなかったのだ。

悲しいことに、
最終的には退職を選択してしまう。
いいえ、退職に追い込まれるのだ。
「立つ鳥跡を濁さず」
退職の際には、
後任や残された方々に迷惑のかからないように引継ぎしなければならない。
ハラスメント被害者もよくよく分かっている。
しかし、
跡を濁したくなくても、濁して去らざるを得ないのだ。
さんざん、精神を痛めつけられてきたのだから。
後先のことを考える余裕などはもう残っていない。

そのような原因を作ったのは加害者側なのだ。

ハラスメントをなくすために。

冒頭で、ハラスメントは、
『ハラスメントを根絶させる』という、強い理念がないとなくならない。
と伝えました。

組織として上下関係が大切なのは理解できる。
しかし、
『組織』以上に『個』が尊重されるべきである。
『個』の工夫で大きなビジネスを成し遂げることのできる時代なのだ。
組織力を高めていきたいのであれば、自ずとハラスメントの排除も含めた企業体制の整備は必須のことなのです。

役職名で呼ぶことを排除するはとても効果的である。
社内でもパワハラで有名なあるベテランが言っていた。
「みんなが『〜長』と持ち上げてくれるから、感覚が鈍くなる。」
上下関係を明確に示すものが役職なのである。

ハラスメントのある企業は、自然淘汰される日も遠くない。


〜 Don't worry ! Be happy ! 〜

ある社員のハラスメントで、優秀な社員が退職を余儀なくされる。
非常にもったいないことです。
幼少期から「嫌がらせ、いじめはダメだよ」と教えられてきたはず。

「見た目は大人であって、中身は大人でない人がとても多い。」
残念ながら、ハラスメントがなくなるはずない。


今日は「ハラスメントについて考える」をお伝えしました!

まだまだ、伝えたいことがたくさんあります。
次もまた、お付き合いください。

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