HOUSES ARE DIFFERENT

蕾のまま枯れてしまうこと無く
いったい幾つの蕾が花と呼ばれるんだろう?
雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)を尻目に憧れ
私は相変わらず花を咲かせることはできなくてさ

さぞ 花見に来る人達を虚しくさせてるんだろう

それでも呑める酒はあるけど 盛り上げ役に徹する
どう? こんな女なんて恥ずかしいでしょ?
だから 今日も笑われ 蕾は開くもんかと縮こまる

春の泪 栄養にして生きてる
育った環境は随分と違う2人なんだし
出会いがあったとしても 家は違う
花が違えば愛し合えない理由を付けて逃げてるの

そう 噂になるのもあなたは嫌がることを知ってる

それでも話してくれてるけど 毛嫌いしてる仕草なら
もうどれだけ見慣れて来てると思ってる?
だから 嘘を吐くのも 私にはお手の物の桜の花

あなたは愛し方を習って育って来たのね
私は北風に殴られながら 此れでも此処まで来たのよ
あなたのとこでは花が散る頃には
私のとこではようやく蕾が付く頃だったりして

懸命に咲こうと踏ん張るも 開かず終いの蕾なの
どう? こんな乾涸(ひから)びた女なんか見て
そして 今日も笑われ 酒の肴に扱われる日々に

私は満開と呼ばれる桜の中で 落ちぶれた存在で
あなたは彼女の待つ家へ 私は明かりのない部屋へ
心の家が違う 帰る家も違う 生きる意味も違う

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