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記事一覧

Patti Page - Tennessee Waltz

テネシーワルツを聞くと、かつて学生の頃にバイトをしていたホテルでどこかの社交ダンスクラブのパーティーでこの曲がかかっていたことを思い出す。シャンデリアのきらめく…

やくも
8年前
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04 10年暮らした町 #コラム

 衣食住において、一番お金をかけたいと思うところは住むところだったりする。これは20歳までに引越しを5回以上もしたせいか、上京してからも5回以上引越ししているせ…

やくも
8年前
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03 卵かけ論 #コラム

 日本に生まれてよかったと思うタイミングはほとんど、何かを食べている時のように思う。私は和食が大好きだ。だしの国京都に生まれたからかわからないが、とにかくだしの…

やくも
8年前
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買ってよかったものランキング

このところの文章があまりにも重たいものが多かったので軽く行ってみようと思う。私は吟味して買い物をするのが好きである。お店を何軒もはしごし、何社も見積もりを取り、…

やくも
8年前
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椎名林檎「ありあまる富」

椎名林檎は好きで、好きであることを言うのが恥ずかしいぐらい好きで、私の人生においてどの部分と切り分けるのが難しいいほど影響を受けている。この曲をシングルで聴いた…

やくも
8年前
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立川談志「芝浜」

私はこの話が大好きで、話の後半でいつも泣いてしまう。こんなハッピーエンドがあっていいんだって、思わされるとてもとてもいいお話。(枕が長いのはご愛嬌)

やくも
8年前
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02 老眼のこと #コラム

 私はそろそろ32歳になろうとしている。今はもうあまり流行っていない、目の手術を2008年に受けている。手術自体は成功していて、現在は裸眼でも両目は視力1.2ある。ビル…

やくも
8年前
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01 書くこと #コラム

 子供の頃から文章を読むのが好きで。それでは書く方はどうかというと、文章度の高さを褒められたことは一度もなく、感性の好さを評価されるばかりであった。何よりも短気…

やくも
8年前
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Patti Page - Tennessee Waltz

テネシーワルツを聞くと、かつて学生の頃にバイトをしていたホテルでどこかの社交ダンスクラブのパーティーでこの曲がかかっていたことを思い出す。シャンデリアのきらめくホールで、老年期に差し掛かった男女ペア数組がフロアの上を柔らかく静かに踊っている。私は薄暗いホールの端で涙をこらえていた。それはとても美しく、この上なく幸せな光景のように思え、彼らの見ている景色を共有できたようなそんな気持ちになって涙が溢れ もっとみる

04 10年暮らした町 #コラム

 衣食住において、一番お金をかけたいと思うところは住むところだったりする。これは20歳までに引越しを5回以上もしたせいか、上京してからも5回以上引越ししているせいかわからないが、とにかく居心地のいいところに住みたいと願うことが多い。

 両親は流浪の民なのかと思うほど、同じ県内で引越しをした。大体においては学校の節目であったので転校を繰り返した記憶はない。辛い思い出はない代わりに、地元愛のような思

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03 卵かけ論 #コラム

 日本に生まれてよかったと思うタイミングはほとんど、何かを食べている時のように思う。私は和食が大好きだ。だしの国京都に生まれたからかわからないが、とにかくだしの入っているものを食べると多幸感に包まれる。海外旅行には味噌汁を持っていくし、遠出するときには酢昆布を携帯する。とにかく、食においては日本に感謝している。今回は卵かけ御飯について存分に語ってみようと思う。

 とりわけ、卵を生で食べることがで

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買ってよかったものランキング

このところの文章があまりにも重たいものが多かったので軽く行ってみようと思う。私は吟味して買い物をするのが好きである。お店を何軒もはしごし、何社も見積もりを取り、底値表を作ることが生きがいだったりする。しかしそれは安く買いたいからではなく、自分を心底納得させるために比較し、慎重かつ冷静に検討してから購入したいという欲望を満たすために行っている。根っからの商売人気質・経営者気質と言われればそうかもしれ

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椎名林檎「ありあまる富」

椎名林檎は好きで、好きであることを言うのが恥ずかしいぐらい好きで、私の人生においてどの部分と切り分けるのが難しいいほど影響を受けている。この曲をシングルで聴いた時は特に何も思わなくて。最近、アルバム「日出処」を購入して聴いたところ、涙が止まらない。どうして今の気持ちが歌になっているのだろう。私はとても辛いことがあった、それを全て語るにはあまりにも時が浅すぎる。いずれ書く時があるかもしれない。ともか もっとみる

立川談志「芝浜」

私はこの話が大好きで、話の後半でいつも泣いてしまう。こんなハッピーエンドがあっていいんだって、思わされるとてもとてもいいお話。(枕が長いのはご愛嬌)

02 老眼のこと #コラム

 私はそろそろ32歳になろうとしている。今はもうあまり流行っていない、目の手術を2008年に受けている。手術自体は成功していて、現在は裸眼でも両目は視力1.2ある。ビル看板の小さい文字が読めたり、遠くを歩く友人に気づくことができる。朝、目が覚めた時に部屋の隅々までにピントが合うし、お風呂に入る時に眼鏡をどこに置こうと悩むことはない。視力0.01以下の世界に生きていた私にとっては、その手術で世界が変

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01 書くこと #コラム

 子供の頃から文章を読むのが好きで。それでは書く方はどうかというと、文章度の高さを褒められたことは一度もなく、感性の好さを評価されるばかりであった。何よりも短気で、短編ですら書き上げることができなかった。高校生ぐらいの話だったろうか、私が文章だけを目指すのでは閉塞感しかないだろうと。ともかく、私は人間が大好きだ。人間関係にはほとんど興味がないが、その人がどういう風に育ち、教育を受け、教養を身につけ

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