03 卵かけ論 #コラム

 日本に生まれてよかったと思うタイミングはほとんど、何かを食べている時のように思う。私は和食が大好きだ。だしの国京都に生まれたからかわからないが、とにかくだしの入っているものを食べると多幸感に包まれる。海外旅行には味噌汁を持っていくし、遠出するときには酢昆布を携帯する。とにかく、食においては日本に感謝している。今回は卵かけ御飯について存分に語ってみようと思う。

 とりわけ、卵を生で食べることができることに深く感謝している。滋養があり、安価で、たんぱく質が豊富で食べ方にバリエーションがある卵。卵焼き、目玉焼き、スクランブルエッグ、ゆで卵。茶碗蒸しやプリン、ケーキ類などにも使われており、世界各地で使われている食材である。しかしその卵を生食する文化は日本とごくわずかな地域にしか存在しないという。食中毒を起こしやすい食材であるため、徹底した衛生管理を行わないととても生食には向かないのである。ああ、やっぱり日本に生まれてよかった。

 さて、本題の卵かけ御飯について。私は1週間で卵1パックを食べる。つまりは私の体の半分のは卵かけ御飯でできており、血液にはだしが流れている。食べ方のバリエーションとしてはだいたい3種類。スタンダード①卵+御飯、定番②卵+鰹節+御飯、スペシャル③卵+にんにく+御飯である。

①卵+御飯
 これはもう、そのまま御飯に卵をインして醤油・めんつゆ・だし醤油・ゆずぽんのどれかをその時の気分に応じてかける。朝の時間のない時でも夜食でも対応可能な機動力に敬意を払いたい。

②卵+鰹節+御飯
 たんぱく質をもっと摂りたい、手軽に摂りたい!そんな願望を叶えてくれたのが鰹節である。ふわふわの削りぶしを片手でむんずとつかみ、御飯の上に好きなだけオン。そして卵をイン。タレはだし醤油がオススメ。香ばしい香りが食欲をさらに高めてくれます。

③卵+にんにく+御飯
 一時こればかり食べていたので口臭がどうなっていたのかあまり考えたくない。これには特定のプロセスが必要である。まず、白身と黄身に分ける。これは一番最初にやっておくべきこと。それから、丼に米を入れ、白身を入れる。そして一心不乱にかき混ぜると、米なのかホイップなのかわからないものが出来上がる。そこへおもむろに黄身をイン。にんにくのチューブを好きなだけ入れる。そして黄身の周りへゆずぽんを垂らし、黄身を少しずつ崩してかき混ぜながら白身御飯を食べていく。たんぱく質+にんにく+ゆずぽんのせいか、頭がなぜか肉を食べているような錯覚を起こすらしく、食べている間は終始多幸感に包まれる。※にんにくは入れすぎると次の日に響くのでほどほどに。

以上、私の卵かけ御飯のご紹介でした。興味のある食べ方是非、お試しあれ。オススメの食べ方があればTwitterなどで教えてください。

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