将来に繋がる経験
〜スポーツとメンテナンス〜
子供の頃、スポーツをしていた。
中学生の頃、怪我で病院にかかったり、定期的にリハビリ治療を受ける事が日常だった。
怪我をしていなくても、予防や疲労回復の為に部活帰りに自動車で送迎してもらいメンテナンスへ行く。
ちなみに、これは私だけではなく、チームの主力メンバーにとってはメンテナンスも練習の一部との認識があり、少しでも違和感を感じれば直ぐにケアをする事は、先輩達から代々受け継がれている当たり前の事だった。
時には、数名の選手と共に、腕が良いと言われる県外の鍼灸治療へも監督が連れて行ってくれた。
はじめは、頭や肩等に刺す針や熱いお灸を見るだけで怖かったが、施術後には身体の痛みや疲労が軽減するのを実感する様になると怖さも無くなっていった。
柔道整復師や理学療法士、整形外科医にかかり慣れてくると、子供ながらにその辺の大人よりも目が肥え、問診や必要な検査・治療が出来ない医師や療法士の力量が分かるようになった。
時には不信感を抱く事もあり、少しでも腕の良い医師や療法士に治療して欲しいとその頃から思っていた。
幸いにも、監督やチームメイトはメンテナンスの重要性を理解していて、日頃から何処の整形外科が良いかと話す機会が多かった。しかし、良い整形外科は地域的に少ないのが現状だと言う結論に至った。
そして、20年以上経った今でも、それは変わらない。
「こればっかりは、地域性や医師達の意識の問題だからどうしようもない。良い人に見て貰いたければ県外に行くしかないよ。」と知人の医師や療法士に言われた。
医療職となりその意味が理解出来る様になった。
話は戻るが、
練習・メンテナンス・遠征・試合・メンテナンス、、、の繰り返しが何年も続く毎日を送っていた。
家族のサポート
部活+社会体育が終わり、一旦家に帰って入浴+食事を済ませると、また練習の為に夜な夜な学校へ。
自主練習はいつも2〜4人だけだったが、充実した練習時間だった。
今考えると、かなり凄い体力だと思う。
当時の体型は痩せ型だったが、筋肉はかなりのものだった。所謂、細マッチョだ。
本当に親には感謝だ。
食事にも気を遣ってくれていたのが、やはり体力面にも繋がっていたのだろう。
それなのに、この味はもっとこうして欲しいとか、これよりあれが良いなどと注文していた。
今となっては、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
家事を完璧にこなして、送迎や習い事などのスケジュール管理。更に家族全員への様々な配慮。学校での出来事や悩みなども聴いてくれて、精神的にもサポートして貰っていた。
今、自分があれだけの事をする様に言われても、絶対に出来ない。食事も掃除も洗濯もある程度手を抜かないと、身が持たない。
勉強はと言うと・・・
そんな生活なのに、チームメイト達は文武両道で、勉強や習い事までこなしていて尊敬したものだ。
私はと言うと、、、
勿論、当時は全く勉強などしていなかった。
暇があれば眠る事を優先していた。
きっと無意識に超回復を図っていたのかもしれない。
何とも平和な毎日だ。
この頃だろう。
「将来なりたい人間像」と「将来の仕事」を思い描き始めたのは。
気付きが変化に繋がり、変化が新たな気付きを生む。行動→input→次のoutputへ繋がり、世界は広がり豊かになる。