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南シナ海を越えグラス響かす。

■ビール会社の売上低下。
・最近のNEWS(2024年1月31日付)、「経済不況、飲酒運転規制等で購買力低下し『ハベコ社(Habeco社)』23年売上470億円(22年比8%減)と15年間で最低水準」。
・「最近の連結財務報告、Habeco社2023年第4四半期の売上高136億円(前年同期比9%減少)、税引き前利益5.4億円(前年同期比7%減少)も所得税のコスト減少で税引き後利益23%増加した」。

■飲酒運転の厳しい規制が影響。
・同業他社も同様に『ハノイ・ハイズオンビール社』も原材料コストの上昇と販売量の大幅な減少に苦しんだ。一方『ハリコ社』は「2023年に4年連続で赤字を報告し、業績低下の主な原因は他社と同様である」としている。また『タインホアビール社』、『サイゴンビール中部社』も利益減少。
・『VBA(ベトナムビール・酒類・清涼飲料水協会)』は「ビール業界は長期の社会的距離措置の影響、飲酒取り締まりの非常に厳しい制裁、生産およびビジネス活動が大きな損失を被った」と見解を示した。
・今後「特別消費税法の改正が進み、アルコールやビールの課税方法と税率変更が含まれれば企業の状況はさらに悪化する可能性がある」。

■エア乾杯。
・余談、以前は私の自宅や会社近くのスーパーマーケットの酒類棚やその付近には、特にテト(旧正月)が近づくとビールが山積みになっていた。スーパーマーケットの立地、私が訪れる時期等にもよるのだろうが近年はそのような光景をあまり見かけない。上述の影響で小売業は酒類在庫を出来る限り抱えないような対策を取っている事が伺える。
・ちなみに私はお酒を家で飲む事はほぼなく、ベトナム北部に暮らした頃の食事会では『Habeco社』のビール缶が黄金色(Bia Ha Noi)を飲み、南部では『Sabeco社』のビール缶が緑色(Saigon Special)、青色(Saigon Chill)、金色(Saigon Gold)を好んで飲む。人それぞれ好みが違うから一概には言えないが、私がアテンドした日本からの出張者や旅行者等は緑缶の「『Saigon Special』は美味しいんだね!」という声を結構聞く。
・少し前に新発売された金色缶の『Saigon Gold』を初めて飲んだ時、シャープなのど越し、キリっとした芳醇な麦芽やホップは更に美味しさを感じさせる。また『Saigon Gold』を飲みたいが、これが意外とスーパーマーケットに置かれていなく中々再会出来ない。その時は私の頼もしい仲間、何時でも何処でも買えて飲む事が出来る『Saigon Special』で喉を潤すのだ。
・「今夜は金色でイクのかい」、「それとも緑色でやるかい」と本投稿を書きながら私は自問自答している。というか自然と今夜は飲む方向に話が進んでしまったので、勝手且つ大変僭越ですが皆さんがもし今夜グラスを手にしていたら是非エア乾杯をさせ頂けると幸甚です。

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