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アセアン諸国のファッション事情。

■ファッション業界も改革され続ける。
・最近のベトナムNEWS(2023年12月1日付)、「ホーチミンに本社を置く新興企業『Inflow社』は2.9億円の出資獲得、ファッション業界のサプライチェーンマネジメント(SCM)の課題解決を目指す」。
・資金は製品の設計、開発、新技術研究に充当しサプライチェーンの効率化を図る。

■事業全体をトータル管理。
・『Inflow社』は、「デザインから生産までのサイクルにおける非効率な管理等の改善に力を入れ、彼らのプラットフォームはデータ評価と注文管理に基づいた在庫の需要予測から供給提案に至るまでの情報を表示する機能がある」。
・生産の進捗状況がリアルタイムで更新される事で、「サンプルの製作にかかる時間を7日間にし、注文完了までにかかる時間を45日間、とそれぞれの時間短縮を実現した」。

■着飾るも足元はサンダル。
・現在、「東南アジア全域で80以上のファッションブランドが同社のプラットフォームを利用しており、同社の2022年の売上高は前年比15倍へと急増」しているそうだ。
・今後増々デジタル技術を活かした『ライブ配信コマース』、『SCM効率化』、またネットと実店舗の垣根をなくしたマーケティング手法のひとつ『OMO(Online Merges with Offline)』等を取入れる事でファッション業界は活路を見出す。
・ベトナムで売れるファッションが隣国カンボジアでは売れない、日本のファッションをベトナムで売れるかと言うとそう簡単ではない、また一ファッション企業のブランド、商品をアセアン諸国で展開する際、広告の切口等その広告宣伝や販売方法は各国毎の文化や風土に合わせるため異なるのだ。
・ベトナムでは会社や職種にもよるが、ベトナム人女性と街中、オフィスビル等ですれ違う際、彼女たちは綺麗に着飾るけれど足元を見るとかなりの高確率でサンダルを履いている。会社と家の往復はバイク通勤がその大きな理由である。
・これは極端だが、広告の切口としては「ドレスに合う、オフィスでも履けるお洒落サンダル」という広告表現がベトナムではアリかもしれない。日本ではとても考えられないファッションスタイルが、ここベトナムでは普通の景色となっている。また近隣諸国然りである。

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