停電で知る電力の有難さ。
■今年もベトナム北部は電力不足。
・最近のベトナムNEWS(2024年1月4日付)、「昨年同様2024年も北部電力は乾季(特に4~7月)に不足の可能性大、中国からの電力輸入も検討中」。
・ベトナム電力グループ(EVN)傘下の北部電力公社(EVNNPC)の総経理曰く、「2023年には電力供給不足が発生し、最大で約3952MWの電力調整と削減が必要であった」と述べる。
・EVNはベトナム商工省の指示で「3月15日迄に乾季のピーク月間における電力供給計画を策定している」。
■政府は電力生産計画を策定中。
・計画では「2024年乾季の総電力生産量1091億8300万kWhを見込み、EVNは毎月の電力生産計画を策定し関連する各電力プラントと協力して、電力生産のための適切な準備を行う必要がある」とした。
・更に「べトナム石油ガスグループ(PVN)は電力生産用のガス供給を優先しベトナム石炭鉱産グループ(VINACOMIN)等が石炭供給計画を策定することも求められている」。
■ビジネスに影響を及ぼす停電。
・「ベトナム北部の多くの省では産業成長に伴い電力需要が8.7%~13.7%増加する見込みも含め、2024年5月末〜7月にかけて最大で1200MW〜2500MWの電力不足が生じる可能性がある」、また8月は雨季シーズンとなり、年末にかけて再び200MW〜400MWの電力不足のリスクがあるようだ。
・北部電力不足の要因は主に3つ「電力供給力の低下」、「発電所不足」、「猛暑」が北部に与える影響は大きく「ハノイでは計画停電を実施」、「工業団地で相次ぐ停電」、「突然のエレベーター停止」、「観光客が急減」等が相次いだ。
・余談、昨年夏場の停電ではオフィス等のエアコンは使用出来ず、人々は商業施設等へ出向き冷房の効いた場所で北部の猛暑を乗り切り、また製造業では工場ラインも止まり年間計画に悪影響を及ぼした。
・蛇口をひねれば水が出るように、スイッチオンすればスマホもパソコンも難なく利用出来るこの当り前。これは実はとてつもなく有難い事に停電になり漸く気付かされるのだ。両親のお陰で私は節電体質となっており、例えば観ないテレビの電源はコンセントを外して節電している。現在策定中の『2024年電力供給計画』を引続きウォッチしていきたい。
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