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【宣伝】5/19文学フリマ東京38にてE・ユンガー&E・v・ザロモンの翻訳を頒布します
文学フリマ東京38出店のお知らせ
5/19日に東京流通センターにて開催される第38回文学フリマにて、サークル名「ROSE BUD」、D-25~26ブースにて『Inquirer文庫1 ドイツ保守革命Ⅰ』を頒布します。定価2000円、イベント後boothにて通販もする予定。
ドイツ保守革命家の代表的人物エルンスト・ユンガーとエルンスト・フォン・ザロモンの翻訳物を収録しています。それぞれの著作は以下
エルンスト・ユンガー『内的体験としての戦闘』序文試し読み
時折、新たなる星辰が精神の地平上で光を放ち、気骨ある全ての者の目を射る。それはかつて東方の王たちに告げられたのと同じ預言であり▼[1]、世界を変貌させる嵐の前触れである。そして周囲の星々は灼熱の炎で燃え尽き、偶像は土塊となって崩れ落ち、鋳造された形姿はなべて幾千の溶鉱炉で鎔かし直され、新たな価値が注ぎ込まれる。
こうした時代のうねりが、四方から我々を囲繞する。脳、社会、国家、神、藝術、エロス
5/21文学フリマ東京36にブースF-30で参加します&自作試し読み
文学フリマに参加いたします
5/21に東京流通センターにて開催の文学フリマ東京に、”ROSE BUD”というサークルで参加いたします。総勢6名の方が寄稿した短篇小説からなるアンソロジー「ROSE BUD vol.2」を新刊で出すほか、既刊の「ナチスBLアンソロジー 二つのスワスティカ」および委託でサークル”磔刑”さまの新刊「解放区3号」を販売する予定です。
当日、ご笑覧くださいましたら幸いです
水の上の足となること(5/21文学フリマ東京にて寄稿作品の試し読みです)
水の上の足となること
思い浮かべるはやはり肥った福神である。戎、夷と読みは同じだが音は当て字、いわば借字にすぎぬ地名とはいえ。エトランゼを意味する名の、恰幅のよい翁にも壮絶な過去があると見え、その出自は蛭兒に求まる。
伊弉諾、伊弉冉の双神が淤能碁呂あるいは磤馭慮でオノゴロと読む島でまぐわい誕生した、脚萎えの赤子だ。『日本書紀』神代上の段では「此兒年滿三歲脚尚不立」(このみこみとせになるまでな