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【リーダーシップSTEP1】信頼関係の作り方と部下のやる気を出す方法は、“傾聴“と“コーチング“
前回までの方法は、マネージャーが持つべき役割についてご紹介しました。
今回は、リーダーシップを発揮するために必要な部下や上司との信頼関係を築く方法についてご紹介して行きます。
今回の記事の対象は、「リーダーシップがうまく発揮できないと思っている人」や「部下のやる気を出してあげられない」「部下の目標をうまく設定できないという方を想定しております。
今回の記事が少しでも参考になったという方は、“スキ”を押していただけますと参考になります。
〜信頼関係ができていないとどうなるの?〜
まずは、こちらをご参照ください。
<2019年の転職入職者が前職を辞めた理由別割合>
~男性~
1位 定年・契約期間の満了 16.6%
2位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 11.2%
3位 職場の人間関係が好ましくなかった 9.3%
~女性~
1位 職場の人間関係が好ましくなかった 14.8%
2位 労働時間、休日等の労働条件が悪かった 12.5%
3位 定年・契約期間の満了 10.7%
※男性、女性ともに「その他の理由(出向等を含む)」を除く
(参考 2019 年(令和元年)雇用動向調査結果の概況)
ご覧になるとわかる通り、やはり職場の人間関係というのが、退職される理由の上位になっております。
もちろん、どんなに優れた上司であっても、すべての社員に満足してもらうことは難しいですが、上司と部下がしっかりと信頼関係が築けていると、退職する理由の解決策を会社の中でそれが実現できないか模索することができます。
〜部下と信頼関係を築くための心がけとそのテクニックとは?〜
私は、上司と部下でそれぞれ信頼関係を築く時に、心がけていることは少し変えています。
部下に対して意識的に行っている心がけは、”傾聴”と”コーチング”です。
なぜなら、部下は上司に、自分の悩みや問題を知ってほしい、解決してほしいと思っているからです。
・傾聴
…相手のいうことを否定せず、耳も心も傾けて、相手の話を「聴く」会話の技術
・コーチング
…本人特有の感情や思考のはたらきを行動の力に変えることで目標達成や自己実現を促す、コミュニケーション技術
例えば、「入社して、初めての5月になってから、仕事に対してやる気が出ない」といった悩みのある部下がいたとしましょう。
そして、直属の上司がそれを聞いた時に、「それは5月病だな」と思ったとします。
そこで、ある程度話を聞いてるふりをして、タイミングがきたら「それは1年目の社会人にはよくある5月病で、社会人は慣れていないし連休が明けると出社した時に憂鬱な気分になる人が多いからそういう気持ちになっているだよ。」って答えたとします。
そしたら、部下はそのように答えた上司に対してどのように思うでしょうか??
〜傾聴とコーチングをするときに気をつけることとは?〜
もちろん、上司の思う通りに、その部下は「5月病」なのかもしれません。
しかし、本当は「恋人と別れたから」かもしれないし、「家族に不幸があったから」かもしれないし、「会社に対して不満があるから」かもしれません。
つまり、上司が答えを自分の中で決めつけて、聞いているフリをしていると必ず相手は気づいてしまい、上司に対しての不信感に変わることがあるのです。
では、相談してきた部下がいた場合、あなたは何をすべきでしょう?
それは、部下に対しては「あなたの考えや感じたことをしっかりと受け止める」という姿勢や誠意を示すことが大切になります。
そして、例え5分くらい沈黙の時間があったとしてもできるだけ「本人から答えを出させること」がとても重要なのです。
例えば、“なぜ“そう思ったのか、”どうしたら“その問題が解決できるのか、”いつ“までに、”誰が“、”何を“するのかを出来るだけ本人に問いかけてみてください。
そうすれば、自ずと部下の中で答えが見えてくるはずです。
正しいコーチングというのは、傾聴を通じて、「本人自身に答えを導き出し、自分から解決策を行動してもらうこと」となります。
例え、部下が間違った答えを出したとしても、指摘するのはその後にすべきことです。
〜上司と信頼関係を築くための心がけとそのテクニックとは?〜
それに対して、上司との信頼関係に関しては、”ミラーリング効果“と“ザイオンス効果”をうまく活用することをお勧めします。
なぜなら、上司(社長など)は、”部下から尊敬されたい”、”頼られたい”と思っているからです。
・ミラーリング効果
…自分と同じような仕草や表情を行う相手に好感を抱く効果
・ザイオンス効果(単純接触効果)
…何度も繰り返して接触することにより、好感度や評価等が高まっていくという効果
初めて、管理職やマネージャーになった人というのは、まだまだ未熟でわからないことが多いです。
「上司に聞いたら能力のないマネージャーだと思われる」と考えるのは、逆に信頼関係を損なう可能性がありますので、マネージャーも初めは上司に相談し、できるだけ頼るようにしてください。
さらに、上司と同じ趣味に挑戦してみたり、外見や話し方、考え方を一部真似したり、何度も接触すると、”ミラーリング効果”と”ザイオンス効果”によって「頼りにされている、真似されている」と上司が思い、信頼関係がより深まりやすくなります。
〜まとめ〜
まとめると、部下との信頼関係は”傾聴”と”コーチング“が必須で、上司との信頼関係は“ミラーリング効果”や“ザイオンス効果”をうまく活用すると信頼関係が深まりやすくなります。
ただ、悩みを聴き信頼関係を築くだけでは、部下たちは行動しません。
そこで、次回は「部下たちのモチベーションを上げる方法」についてご紹介したいと思います。
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