僕の留年日記

2回目の大学四年生。(現在は留年&休学中) 日々の悶々とした感情をお届けします…

僕の留年日記

2回目の大学四年生。(現在は留年&休学中) 日々の悶々とした感情をお届けします。 ヘッダーは自炊記録として。 #留年記

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留年と休学。熟成の一年

今年の四月は一味違う。 最初で最後であろう(ありたい)休学、留年の一年。 大学へ再発行された学生証を取りに行くと、職員が「留年」と油性のマジックペンで明瞭に書かれた小箱から僕の名前を探し出す。横には、履修登録に頭を抱え手助けを求めに来たであろう新一年生の姿が。 彼女らにはこれからどんな未来が待っているのだろう。 と考えるはずもなく、僕は受け取りを終えて、そそくさと学務係をあとにした。 同級生が既に働き始めていると思うと流石の私でも焦燥感を覚える。 「俺は俺の人生だ

    • 細目で海を眺めて

       思えば私は今まで何度嘘を重ねてきたろうか。虚言を実現させる、そういった要領で僕は今まで生きてきたが、昨今というものはどうだろう。記憶を紡いでみると、私は自己の中に見ず知らずの、一人の人間を創出しているようなことをしている。それは私が思い描く自分ではなく、全く別の、国籍があるわけでもない、肌の色も分からず、ましてや言語を用いるかもわからない。もしかすると、デザインが感情の伝達に使われていて、もしかすると、モノクロームの世界で、もしかすると、色すらもなく、そこには何もない彼のみ

      • 細目で海を眺めて

         思えば私は今まで何度嘘を重ねてきたろうか。虚言を実現させる、そういった要領で僕は今まで生きてきたが、昨今というものはどうだろう。記憶を紡いでみると、私は自己の中に見ず知らずの、一人の人間を創出しているようなことをしている。それは私が思い描く自分ではなく、全く別の、国籍があるわけでもない、肌の色も分からず、ましてや言語を用いるかもわからない。もしかすると、デザインが感情の伝達に使われていて、もしかすると、モノクロームの世界で、もしかすると、色すらもなく、そこには何もない彼のみ

        • 4月17日 引越しの日 大雨

          今日は待ちに待った引越しの日だ。                     思えば、荷物もだいぶ増えたものだった。車一台なら余裕かと思っていたが、結局積み込みを終えてみれば、ギリギリだった。夜逃げした車内のようだ。布団がより一層その雰囲気を醸し出している。想定の三倍以上の荷物になってしまった。  モノに囲まれた生活を今まで送っていたことに初めて気づいたわけだ。 もぬけの殻となった部屋を振り返ると思い出が鮮明に浮かび上がった。まるで走馬灯のように。ただ、あと一週間ほどはこの部屋

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        留年と休学。熟成の一年

          4月16日 「夢のまた夢で」

          今日の夢はじい(曽祖父)とばあ(曽祖母)が出てきた。 ガラス張りの建物の2階で、建物全体がガラスだった。階段も床も全部。 僕はじいにあった。彼は正装をしていた。スカーフをして、パンツはグレー、シャツもグレーだった。僕はじいが視線に入ってすぐ駆け出して飛びついた。 僕は感無量だった。たくさん涙をした。本当に嬉しかった。 でも、母親が僕に一言告げた。「これは夢だよ」と。             夢の中でこれは夢だよ、と言われたのは初めてだった。夢のまた夢とはまさにこのこと

          4月16日 「夢のまた夢で」

          4月15日 天気の良かった日の夜は映画を見たくなる

          朝九時に起きた。寝具類を全て洗濯した。 昨晩はとてつもなく幸せな夢だった。覚めて欲しくなかった。一生続けばよいのに、と僕は切実に思った。朝雲ひとつない空に向かって切に願った。できることなら夢の内容をここに全て書き留めておきたいが、それはやめておこう。現実に叶わなくなってしまいそうだ。儚いって素敵。 寝具をまっさらにしらから今夜も良い夢を見られそうだ。真っ白なパレット、原稿でもなく、に僕の潜在意識よ、目覚めさせてくれ。存分に自己表現をしてくれ。 夕方には久しく作っていなかっ

          4月15日 天気の良かった日の夜は映画を見たくなる

          4月14日 二日酔いの最中

          僕は午前二時、いまだに二日酔いだ。倦怠感に襲われたままだ。これだから酒というものは困ったものだ。 でもこうも思う。 あれだけ楽しんだのだから罰はあって当然。なくては逆に怖いものだ。その罰が蓄積されていき将来的に引き伸ばされる方がよっぽど酷だ。因果応報。 もう暫くは酒を見たくない。三ヶ月に一度ある深酒の日だった。 そのため僕は今日一日を完全に棒に振った。何もしていない。死にそうになりながら向かったファミリーマートにもお目当ての焼うどんはなかった。僕はいったい何のためにあれだ

          4月14日 二日酔いの最中

          4月13日 朝から何か異変が

          今日僕は夢の中を歩いた。夢を意識下に置いた。 フロイト的なことを冒頭から言ってしまったが、これは事実である。初老の男性が出てきて、彼は僕に遺伝子のような螺旋状の物体を与えた。それを僕は自ら進んで自らの意志で受け取った。 夢に自分が入り込んだのか、それとも夢がこちら側へ歩み寄ってきたのか。いったいどちらなのだろう。あれはいったい何だったのだろう。 夢遊病者になったのか、そもそも夢遊病者とはいったい何なのだろう。辞書を引いてみた。 夢遊病:睡眠中に(発作的に)起き出して、歩い

          4月13日 朝から何か異変が

          4月12日 春を味わう一日

          今日の僕は朝八時に起きた時点で春の心地だった。昼間のうちにバスに乗り茶屋街周辺を散策、新しくできたコーヒースタンド(コーヒーショップとの違いはなんだろう)に香林坊経由で行き、帰りにアルビスで生のホタルイカを。まあとにかく良く歩いた。15キロほど歩いた気がする。加えて昼食も食っていない。痩せ細るばかりだ。(と願いたい)ホタルイカはさっと茹でて浅葱と合わせて酢味噌和えにした。酢味噌の調合は味噌砂糖醤油3:1:2である。お好みでポン酢をちょろっと垂らしたら完成。酒がめちゃめちゃ進む

          4月12日 春を味わう一日

          4月11日 観察眼という力

          ついさっきとあるラジオを聴いていてふと思った。俺には「観察眼」がある程度備わっているということに。(冒頭から1人称を俺としている点、非常に興味深い) 僕は小学校から今まで、常に人の顔をうかがいながら生きてきた。 これを皆が聞けば「そんなウソを、よくもそんな堂々と」と口をそろえて言うだろう。 しかしこれは紛れもない事実である。根からの小心者なのだ。 よく人は「他人の顔ばかり窺っていないで自分の思うとおりにやってみろ」と他人を鼓舞するが

          4月11日 観察眼という力

          4月10日 屈辱 晴れ

          朝っぱらから友人と湯涌温泉へ行き、丸亀製麺で昼飯を食い(ぶっかけ冷大、かしわ天、野菜天)帰宅。PM3:00から某株式会社の適性検査を受けにテストセンターを訪れた。訳の分からぬ数学的な問題に大苦戦。どうやら定石を知らずに解く問題ではなさそうだ。制限時間内に終わらず、呆然と終了画面を見つめる。 (尚ここからボールペンの調子が狂い始めた。インクが思うように出ておらず4行分解読不可。) 日記なんてなんでもよいのだ。筆が文字を書こうとすれば良い。気持ちがそこに置かれてさえすれば良く

          4月10日 屈辱 晴れ

          4月9日 学生時代の断片

          今日は昼から銭湯に行き”Meditation”。湯気がそそり立つ音までも感じ取れるまでに整った。17時から我が家に来客があるので足早に帰宅した。レコードをかけ、かれこれ2年目の英文学を読みながら待っていると、あれよあれよという間にインターホンが鳴った。 その後いつものように七輪を起動し、シャンパンで彼らの内定を祝した。 しかし思えば2年間、親愛なる先輩がこのシェアハウスを出てからというもの、僕は彼らにとても世話になった。留学生とのシェアハウスなので彼らとのコミュニティはある

          4月9日 学生時代の断片

          4月8日 影になること。

          今日は残り少ないアルバイトへ行ってきた。しかし今のバイト先で働き始めて本当に良かった。カウンターのみの店なので、お客さんとの距離感に気を遣う努力をする。他社との距離感をつかむスキルというのは割と重要で、どの職種においても求められる能力だ。その面で僕はこのバイトを始めてかれこれ1年たつが、最近になってやっとこそ大枠をつかめるようになってきた。 話は少し変わるが、学生のうちにサービス業(特に飲食)は経験すべきだと僕は強く思う。言葉の使い方もそうだが、やはりなんといっても「当たり前

          4月8日 影になること。

          4月7日 純粋無垢でいたい気もする 快晴

          今日久しぶりに手の込んだ料理を作った。と言ってもトマト煮だが。トマト煮は僕の得意料理。香味野菜をじっくり炒める。(小麦粉で薄化粧した)鶏肉に焼き目を付ける。ナスやズッキーニもうえにならって。調味料は塩と胡椒のみ。ハーブはローズマリー、タイム、オレガノあたりが良い。簡単で美味くて、それでいて毎日食べたくなる飽きの来ない味なのだから、申し分ない。 そういえば今日、町を歩いていたら真新しいランドセルを”背負わされた”子供と晴れ着姿の両親に何度か遭遇した。金沢市内の小中学校はどうやら

          4月7日 純粋無垢でいたい気もする 快晴

          4月6日 平凡な日 晴れ

          エントリーシートというやつを完成させるため昨夜は久しぶりに徹夜をした。なぜ自分は己を限界に追い込んでしまうのか。なぜ余裕を持った行動が出来ないのか。先延ばしにしてもなんだかんだ片付いてしまうのがこの性格を助長している。追い込まれるまで動かないのが人間なのだ。 3時間ほど仮眠をとってからすぐ引越しの作業に取り掛かった。かつてのルームメイトや祖母をはじめ、数々の手紙が引き出しから見つかり思い出に浸る。4年間はあっという間だった。この部屋にはだいぶ世話になった。酷使してすまなく思

          4月6日 平凡な日 晴れ

          4月5日 葉桜とコーヒー

           今年の桜は早熟なもので、例年よりだいぶ早い開花だった。金沢が誇る桜の名所「兼六園」も既に散りはじめ。葉桜が映える頃合いだ。兼六園を訪れたあと、近くのカフェに入って、コロンビアのゲイシャ、ナチュラルを注文した。(近頃コロンビアのゲイシャに取りつかれている。ゲイシャのナチュラルは久しい) 店の入り口にダニーハサウェイのレコードが飾ってあったので店主に声をかけた。やはり彼もまたソウルミュージックを愛しているようだ。僕が着ていたバブアー(Barbour)を見て、「僕もバブアー着る

          4月5日 葉桜とコーヒー