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4月7日 純粋無垢でいたい気もする 快晴

今日久しぶりに手の込んだ料理を作った。と言ってもトマト煮だが。トマト煮は僕の得意料理。香味野菜をじっくり炒める。(小麦粉で薄化粧した)鶏肉に焼き目を付ける。ナスやズッキーニもうえにならって。調味料は塩と胡椒のみ。ハーブはローズマリー、タイム、オレガノあたりが良い。簡単で美味くて、それでいて毎日食べたくなる飽きの来ない味なのだから、申し分ない。
そういえば今日、町を歩いていたら真新しいランドセルを”背負わされた”子供と晴れ着姿の両親に何度か遭遇した。金沢市内の小中学校はどうやら今日が新学期の始まりだったそうだ。本来なら僕も新生活を迎えているはずだったと少し切なくも思ったが、新入生の初々しさに救われたようだ。まったくあのおどけた姿はいつ見ても素敵だ。                 そういえば、最近弟が「自炊した」と画像で送ってきた野菜炒めもまさにそれだった。統一されていないニンジンの厚み、キャベツのずぼらな切り方、自炊はじめたての頃を思い出させてくれる逸品だ。

なんでも、初々しさが残っていた方が愛嬌があって良いのかもしれない。なんでも中途半端にこなすのが万人受けの秘訣だろう。ある基準を超えてしまうと、人からの好感度は低下していく。結果山なりを描く曲線になるのだ。世渡り上手という言葉があるように、それはそれで賢い生き方なのだが。僕の生き方は果たしてどうだろう。
僕は天邪鬼的な側面があるから、前述のような生き方に激しい嫌悪感を抱くタイプだと自負している。                     「万人受け?気持ちわるい。自分の中で確固たる何かがあることが一番素敵なことだ。」なんかとジャンプの某主人公のようなセリフを平気で言葉にする達で、ただそれを公の場では言えずに縮こまってしまう自分もいて。  いや、むしろ後者の方がより一層強い気がする。

そんな自己矛盾を抱えながら、僕は今日もすやすやと眠る。

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