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4月9日 学生時代の断片

今日は昼から銭湯に行き”Meditation”。湯気がそそり立つ音までも感じ取れるまでに整った。17時から我が家に来客があるので足早に帰宅した。レコードをかけ、かれこれ2年目の英文学を読みながら待っていると、あれよあれよという間にインターホンが鳴った。
その後いつものように七輪を起動し、シャンパンで彼らの内定を祝した。

しかし思えば2年間、親愛なる先輩がこのシェアハウスを出てからというもの、僕は彼らにとても世話になった。留学生とのシェアハウスなので彼らとのコミュニティはあるにせよ、如何せん日本人学生とのつながりが全くなかったので                              (と言うのも僕はサークルに所属していなかったのだ。かつスケートボードが一匹狼になることを僕に促し、学部内にすらプライベートで遊ぶほど親しい人間はいなかった。)

そんな中、ひょんなことから知り合った親友A、大学は違えど同郷であるBとC。彼ら3人が僕の心のよりどころだった。週末になると皆でワイワイ七輪を囲み、冬には鍋であったまり、年中しこたま酒を飲み交わしたものだ。
そんな僕らも思えば大学卒業が目の前だ。(一人は既に働き始めている。)
就活の話もいつのまにやら思い出話へと変わっていくことだろう。

彼らの存在というのは僕の中である種のクッションである。僕があれこれ言うことに、リアクションはどうであれ、何かしらの自分なりの言葉で返してくれる。マシンガントークを繰り出している身からすれば返答なんていらないくらいなのだが、彼らは僕の言葉を寛大な心で受け入れ、変換を試み、僕にフワッと投げ返す。
彼らから学んだことは大きい。こんな素敵な友人を持てて僕は幸せだ。

内定おめでとう。

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