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廃校オフィス運営の実践知|10年間の歩み

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秋田県五城目町の廃校オフィス”BabameBase”の運営を行ってきた経験を通して学んだことを、取り組んできたことをまとめています。 【BabameBase】 https://b…
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学びを軸にしたまちづくり|9年間のスタンス

学びを軸にしたまちづくり|9年間のスタンス

 大学院時代の同期と11年振りの再会。KAIST(韓国)でのi.schoolのworkshop以来。フィールドもスケールも異なる一方で、同じ興味関心をもって今なら話せるのが嬉しい。SNSのお陰で互いのキャリア、活動を知っているから思い出は挨拶程度で済ませ、これから一緒にどんなことができるか話せるのが気持ちいい。

 ビジネスの世界で活躍してきた彼に引け目を感じていた。地域の学びや教育環境をその土地

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官と民の壁を溶かす|国・県の委託事業の在り方へのチャレンジ

官と民の壁を溶かす|国・県の委託事業の在り方へのチャレンジ

4年前から秋田県みらい創造部地域づくり推進課の”若者と地域をつなぐプロジェクト事業”に応募し採択されている。この事業応募がはじまる2年前くらいから盟友が担当者から相談を受け、「若者を支援する地域しか残れないし、残る意味はない」という言葉からはじまっている。

国や県の委託事業とどう向き合うか
委託事業と助成金の違いも知らないころから、デマンドバスの社会実験、地域おこし協力隊、BabameBaseの

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人が出ていく地域がユートピアな訳ないじゃん

人が出ていく地域がユートピアな訳ないじゃん

「俺たち20代が地域から出ていくのは、地域が変わらないからだ。」

この3月に町から20代の若者3人が離れる。労働環境が悪かったから出ていく人、上司に恵まれなかったから仕事をやめる人、次のチャレンジに向けて出て行く人、理由はそれぞれ。町にいる者としては寂しい。

 若者が地域に居ることで、社会の変化をダイナミックに感じれる。社会の変化の象徴が町を離れると、この地域に若い世代の感覚がなくなってしまう

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まちづくりとは”乾杯の数”

まちづくりとは”乾杯の数”

 まちづくりの評価指標は宅飲みやBBQなど”小さな集まりの質”。これは私の持論。週末や花金に友人や知人と集まってする小さな飲み会。旅先でも小さな集まりに参加することは一番の楽しみで、ちょくちょくその楽しさに圧倒される。

 小さな集まりで地域の力を総合的に測れる。生産者とのつながり、釣りや狩猟の野性力、環境・倫理を踏まえた加工品、器や空間など食を操る空間力、おいしさを探求する調理力、食を心から楽し

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廃校オフィスへ入居者を呼び込む5ステップ

廃校オフィスへ入居者を呼び込む5ステップ

もうすぐ10年目になる廃校オフィスBabameBase。この立ち上げに出会い、いつの間にか指定管理で運営する側になって6年目。もうすぐのべ入居者数が40社目を迎えます。

全国で増え続ける廃校。その一番簡単で安上がりな活用方法が、用途変更をしないオフィス。それゆえ、さまざまな地域から視察がきて「廃校オフィスを成功させるにはどうしたらいいか?」と相談が来ます。
この9年間に五城目町役場や仲間が取り組

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