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バルネ・ウィラン『ティルト』(1957)


  • #バルネ・ウィラン の初リーダー作と言われるが誤解

  • 溌溂とした演奏だが、すこし丁寧すぎる印象も

  • ジャケットが秀逸

この盤も、僕が彼のファンになったころには垂涎のアルバムで、写真で指をくわえて見るだけだった。今は簡単に入手できる、いい時代ですね。

初期の傑作には間違いないけれど、バルネならこれくらいできて当たり前という気がする。リズムセクションがやや平凡なのもマイナスか。これよりは、「本当の」初リーダー作『バルネ・ウィラン・クインテット』の豪快さの方が、彼の今後の活躍を予期させるようなワクワク感がある。ジャケットは素晴らしいですけどね。

「今宵の君は」は、同じテナー奏者の #スタン・ゲッツ の名演と比べてしまう。で、スタン・ゲッツが草書なら、バルネは楷書って感じがしますね。彼がどこまでスタン・ゲッツを意識していたか分からないが、両者同じように、「テーマなんか吹いているのももったいない」とばかりに崩しまくるのは、聞いていてうれしくなる。これぞジャズだなぁ、楽しいなぁと思う。そのあたりの即興スピリットを絶対に忘れないのが、彼らの演奏(同曲異演であっても)が常に新鮮に聞こえる理由でしょうね。


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