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口出しせずに応援できるか - 子どもに最高の褒め言葉を見つけるために

口出しをしない、というのは親として難しいということに気づき始めました。

子どもが何かをしていると口出しをしたくなるものです。クレヨンで色を塗っていたり、ハサミで紙を切っていたり、砂遊びをしていたりすると、色々と言いたくなります。転ばぬ先の杖を差し伸べ過ぎてもいけないということで、なるべく自分でやらせようと思っていても、実際に難しい場面はあります。

なぜか子どもは、壊してほしくないものに好奇心を持って、見つけたら離しません。3年半で私も色々と学ばせてもらい、本当に壊れて困るものは子どもの見えないところに置くようにしています。目に見えて、手の届くところに置いて子どもが関心を持って壊しても、私は「そこに置いた自分が悪い」と親の責任だと思うようにしています。

今日は子どもの観察とその後のポジティブな言葉がけについて考えてみたいと思います。

1. 教員時代に学んだこと

子どもの観察ということで、ふと前職の教員時代に毎年恒例の文化祭を思い出しました。私が勤務していた高校では、生徒が主体ということを意識していました。劇団四季のように本気でミュージカルを練習して作り上げる高校生のエネルギーとパッションには感動していました。文化祭の満足度というのを県で調べるらしいのですが、何年か連続で一位を獲得していました。その発端となった先輩の先生が、生徒との関わり方について、以下のように話されていました。

「顔は出して、口は出さない。」

新米教師に響きました。子育てをしていると色々思い出すことがあります。

2. 見ているフリと観察は違う

子どもは素晴らしい能力を持っていて、大人が100%のエネルギーで子どもと関わっているか、本当に気にしているかどうかがわかるようです。一緒に遊んでいても、手を抜いて遊ぶとすぐにバレます。私の息子の場合は、一人でやりたいことがあっても、それを大人に見ていてほしいと催促してきます。

Phubbingという英単語が2012年頃に作られたようです。PhoneとSnubbing (冷たくあしらう) が合わさった造語です。スマフォを片手にバーチャルな世界を優先して、目の前にいる人とのコミュニケーションを軽視してしまうということです。子どもはこれをとても嫌がるように感じています。口出しはしてほしくないことがあっても、見ていてほしいと感じているようです。

3. 成長や変化に気づく

継続して観察していると色んなことが見えてきました。言葉で話せることよりも遥かに多くのことや、複雑なことを子どもは理解していることです。昨日は私と妻が書類を見ていた時に、ハサミを取り出して自分の書類はどれかと参加してきました。子どもの目の前で大切な書類を取り出したところを二人で反省し、「もちろんあるよ、これ。」と必要度の低いものを献上しました。ハサミが好きで、真っ直ぐ切れることは知っていましたが、昨日はハサミを持たない左手で紙を動かしながら丸くしたり、直角に角度を変えて違う形を作っていきました。

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おそらく、「これは切っちゃダメ」と言って書類を渡さなかったとしたら、子どもだけ仲間外れにされて、ハサミ使用の向上度を見せる機会を失ったことに対する悲しみを説明できずに、号泣していただろうと思います。手を切らないか心配はしながらも、集中して書類を切り刻む息子を妻と二人で黙って観察 (応援)しました。

4. 成長や変化を共に喜ぶ

継続的に意識して観察していないと、子どもの成長や変化については気づくことができないと思います。ここに気づいて初めて、子どもに対してポジティブな言葉がけができるのではないかと思っています。以前の状態を覚えていて、新しくできるようになったことを親が見つけてそれを伝える。子が自分で気づいている変化もあれば、気づかずにできるようになっていることもあるかもしれません。これについて触れると子どもはとても喜ぶように感じています。

「前はハサミで真っすぐは切れたけど、今日は丸く切れるようになったね。左手で紙を動かしてたでしょ。できるようになってびっくりしたよ。」

これを話した後は笑顔で飛び跳ねていました。子どもは体で表現してくれるのでわかりやすいです。親が子どもに関心があって、子どもの成長は親も嬉しいんだと示すことで、少しずつ子どもの自信を育めるような気がしています。

最後に

親の先輩方からすれば当たり前のことばかりかもしれませんが、子どもから多くを学ばせてもらっています。在宅勤務のおかげで、その変化にリアルタイムで気づくことができ、気づいた変化を少しは本人に伝えられることができているかと思っています。

ニューノーマルで新しい働き方、生産性、効率化が話題になりますが、家庭の教育も進化できるかを問われているような気がしています。

今日も最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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