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ビートルズの新曲で、脳の活性化と認知症予防

The Beatlesの新曲として発表された「Now And Then」。ジョンレノンが亡くなる前、ピアノ弾き語りでカセットテープに録音していたデモ音源が見つかり、人工知能(AI)を活用して完成させた新曲とされています。

今日はこの曲を題材に、認知症予防となる考え方を私なりに書いてみたいと思います。

ビートルズ(The Beatles)は、1960年代から1970年にかけて活動したイギリス・リヴァプール出身のロックバンド、および20世紀を代表する音楽グループ。

メンバーは、ジョン・レノン(G)、ポール・マッカートニー(B)、ジョージ・ハリスン(G)、リンゴ・スター(Dr)の4人組で、全員が歌います。1980年ジョン死去、2001年ジョージ死去。

世界同時配信となった「Now And Then」ですが、ビートルズの集大成とも言うべき一曲で私はとても感動しました。しかし、あまり良いように思わない人もいるようです。

この話題にひろゆき氏は「いや、なんかこういうのってビートルズの曲じゃないじゃないですか。それをビートルズって呼ぶのって、なんかある種の詐欺的な感じがして、あんま好きじゃないんですよね」とバッサリ。

タレント、カンニング竹山(52)も「やっぱビートルズファンとかは喜ぶんだろうなと思いますけども。実際2人(ジョン・レノンとジョージ・ハリスンは)いらっしゃらないわけだから、これが果たして作品としていいのかどうかってのは、今後のいろんな問題に関わってくると思います」と指摘した。

おそらく、ひろゆきさんも竹山さんも、音楽がどのように制作されるかをご存知ないからこその発言だと私は思います。

「AIを活用して制作された」とされていますが、どこをどのようにAIを活用したのかは詳しく公表されていません。分かっていることは、ジョンがピアノ弾き語りをしたカセットテープから、ジョンの歌声とピアノを分離することにAIを使われたとされているだけです。しかもその音源は、ジョンが子育てに専念している頃ですから、1970年代に自宅で録音されたもので、音質がとても悪かったそうです。


1995年から3人がこの曲に取り掛かっている事実がある


デモ音源があると知らされ、1995年にポール、リンゴ、ジョージが招集しました。「Now And Then」はこの時から、3人はデモ音源に合わせて演奏を始めています。しかし当時のデジタル技術では、どうしてもジョンの歌声とピアノを分離させることができなかったために、一年かけても完成せず断念、お蔵入りとなっています。

2001年にジョージが亡くなり、ますます曲の完成は遠のきます。

着手してから約27年が経ち、テクノロジーの進歩により、これまで断念していた、ピアノとジョンの歌声の分離にAIが活用されたことで、抽出に成功したわけです。

自分が喋っている言葉や歌声を、他人の声に変えてしまうAIも今は完成されています。今回もそういうことなら詐欺的と言われても致し方ありません。しかし今回は、デモ音源のジョンの歌声を抽出したわけですから、まぎれもなくジョンの歌声が使われています。ですから疑似的な音声ではありません。もしかしたら、それとひろゆきさんは勘違いされているのかもしれません。

また、竹山さんが言われる「二人でしょ」という問題ですが、この曲の制作に取り掛かった時には、ジョージは健在でしたのでギターを弾いています。その時の音源を使えば、二人ではなく三人です。どの程度までジョージのギターが使われているかは不明ですけど、二人ではなく三人の音であり、そしてジョンの歌声が収録されていることは明白です。


「Now And Then」は紛れもなく、ビートルズ4人の手によって新しく制作完成されたビートルズの新曲です。


ビートルズの歴史は録音技術の歴史でもあります。新しい録音の仕方はすべてビートルズによって開発されてきました。「今まで誰もやらなかった録音技術」がビートルズです。「Now And Then」もまた、誰もやったことがない新しい録音技術によって完成されました。だからこそ、ビートルズなんです。

「Now And Then」には、ビートルズの歴史を伺えるようなアレンジがたくさん散りばめられています。コーラスやストリングスはとても素晴らしいです。ジョージの代名詞でもあるスライドギターは、ポールがリスペクトして弾いています。一曲の中にどんな音が入っているか、想像しながら聴くと世界観もきっと変わるでしょう。


認知症予防にビートルズ!


今日はビートルズの話を書きたくて、認知症予防に引っかけたタイトルにしましたが、たった一曲でもどんな聴き方をするか、曲が生まれた背景はどうなのか、あるいは知ろうとするか、それだけでもたくさん脳を使います。

今もし趣味がなく、晩年何をしたらよいのか分からない人は、「Now And Then」をきっかけにビートルズを最初からおさらいしてみるのも楽しいと思います。全曲聴き直しするだけでも楽しいですし、ビートルズの歴史や影響力を調べるのもおもしろいと思います。

現在の音楽のすべてといってもいいくらい、ビートルズが開拓してきた世界です。「歌」として聴くことなかった人は、おそらくその意味が分からないかもしれません。楽器や音楽理論のことは難しいけど、楽曲が生まれた背景や人間関係などを調べるだけでも新しい発見はいくらでもあります。

・ジョンの妻が日本人だということくらい知っているでしょ?
・ジョージの妻が、後のエリック・クラプトンの妻になることも知ってますよね?
・ヘヴィメタルというジャンルを切り開いたのは、ビートルズだって知ってましたよね?
・音を逆回転させて録音したのはビートルズが最初だったって知ってますよね?
・スタジアムでロックコンサートを初めて開催したのがビートルズだって知ってましたよね?

ジョンが16歳のときに結成したクオリーメンに、15歳のポールが加入し、やがて当時14歳のジョージが加入し、デビュー直前にリンゴが加入する経緯なども、知れば知るほどビートルズを好きになりますよ!

今回の話はこの映像を見て書きました。ハンカチを用意してご覧ください。


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