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いよいよ冷房が必要な季節になってきました。暑くなれば自然と水分補給しそうですが、高齢になるとそうでもなさそうです。

「水分補給してくださいね」と言うと、「トイレの回数が増えるから」という理由で、あまり摂らない人がいます。とくに女性に多い傾向があるように思います。

「体の中の水分を循環していると考えてください。上から新しい水を入れたら、下から出ていきます。」という説明をしても、あまりご理解いただけないのが高齢者です。

「良い」とされる情報を自分の中に取り入れることは大切です。昔から自分が知っている情報だけが正しくて、新しい情報に関しては「ホンマに?」「そう?」と疑ってきます。なぜあんなに頑なに受け付けなくなるのでしょうね。

水分補給の必要性を調査した機関がある


さて、水分補給の話ですが、大掛かりな研究が行われました。

分析の対象としたのは、米国で行われた観察研究「Atherosclerosis Risk in Communities(ARIC)」に参加した45~66歳の男女1万5752人です。これらの参加者は、1987~1989年に研究に参加し、25年超にわたって追跡されていました。

25年間も調査された結果ですから、かなり信ぴょう性が高いと思います。水分摂取習慣の指標には、血清ナトリウム値を用いたそうです。と言われても、詳しいことは私にはよく分かりません。しかし下の表に結果が出ています。

表1 中年期の血清ナトリウム値と70~90歳までの死亡リスクの関係

年齢、性別、人種、喫煙習慣を考慮し、137~142mmol/Lを参照として比較すると、血清ナトリウム値が正常域低値だった人と正常域高値だった人の死亡リスクが有意に高かったことが明らかになりました(表1)。

表2 中年期の血清ナトリウム値と70~90歳までの慢性疾患発症リスクの関係

今回の分析の結果、中年期に血清ナトリウム値が正常域高値だった人では、加齢が加速している可能性が示され、水分摂取量が少ないことは、老化の速度を速めることが示唆されました。また血清ナトリウム値が正常範囲内でも、高値および低値であることが、その後に慢性疾患発症と早期死亡のリスクと関係することも明らかになりました。研究者たちは、「適切な水分補給が加齢を遅らせることができるかどうかを検討する研究を行う必要がある」との考えを示しています。

すみません、私には表を理解することができません。それなのに紹介しています。

詳しいことはよく分かりませんが、とにかく水分を摂らなければいけないことが分かれば、それでいいです。水分が不足すると他にも良くないことはいっぱい起こります。そこへ老化を進めると言われて、水分摂取を気にかけようと思ってもらえたら、それでいいかなと思います。

年を取ると喉が渇いたという感覚が薄れると言われています。「渇いてから飲むのではなく、渇く前に飲むのが良い」とよく言われますが、それって難しいですよね。だって、意識にないことをしなさいと言われてもできない方が自然です。

解決策としては、

①時間を決めておいて、飲む
②人から注意してもらう
③タイマーセットして強制的に知らせる

このくらいしかないよね。

①の時間を決めたとしても、時計を何度見ても水を飲むということそのものを忘れていたら飲むことはないでしょう。だから一番良いのは②だと思いますが、一人暮らしだと③にするしかないですよね。他に方法ありますか? 私はもう手立てはないと思います。だから、③のタイマーをお勧めします。タイマーが鳴っても、「なんで鳴らしたんだっけ?」って思うようでは、もう無理ですよね。せめて「OFFにして知らんぷり」はやめましょうね。

サポートしたいと思われるくらいまで頑張って書きますので、今はシェアかコメントをいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。