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ある方に「筋肉落ちてきましたね~」と言うと、「体重変わってないけど?」と答えられた。毎日体重計に乗っているそうだ。これはスポーツをしていない高齢者の話だけれど、それから一年後、二年後と続けて整体しているうちに、いよいよ身体がぷよぷよと柔らかくなってきたので、また言ってみた。「さらに筋肉落ちてきましたね~」と。でもまた同じこと言われた。「体重は落ちてないから大丈夫だ」と、ある意味、安心しきった言葉でもあった。

この人の考えが間違っていることは、ほとんどの人が分かること。体重が変わらなくても、筋肉量が変わっていることはある。しかし高齢者には、それを説明しても理解されないことが多い。

数字のマジック

人は数字を信じる。どんな物事でも数字化すると比較ができるし、これからのことを考える指針になる。しかし人は往々にして数字のマジックにハマってしまい、取りつかれてしまう。

マラソン始めた頃は、1kmを何分で走るとかまったく気にしてなかったけど、42.195kmを4時間以内で完走しようと考えたとき、計算してみた。割り算すれば簡単に数字が出る。そこに少し余裕を持たせるよう考えるから、このくらいのペースで行こう・・・、なんて考えていく。ここから数字の沼にハマることになるのだ。それ以来、ずっと数字との戦いだ。

運動していない人でも、体重や体脂肪率、お腹周りなどを気にする人は多い。実は私もお腹周りは一時期気にしたことがある。それは卓球のユニフォームを着た時、ポコンとお腹のところで膨らんでいることに気付いたからだ。全体的にはシュッとしているのに、お腹ポコンでは鏡に映った自分がカッコ悪いと思った。お腹周りを計って数字を聞いた時にはギョッとしたのを覚えている。

それからいろいろ引っ込めようと試みた。でもなかなか難しいよね。だから人前では、グッとお腹を引っ込ませてみたり、ユニフォームを少しゆとりのある品に変えてみた(笑)。結局ごまかしてるだけなんだよね。でも誰にでもこんな経験はあるはずだ。

冒頭の話、筋肉が落ちてきたかどうかというのは、今は筋肉量も計れる体組成計(体脂肪計)があるから数値化できる。

筋肉量の測定はメーカーによって算出方法が違うそうだ。「骨格筋や平滑筋や水分量を合わせたものを筋肉量として表示しているメーカー」もあれば、「骨格筋のみを測定する骨格筋率を表示するメーカー」もある。

骨格筋(こっかくきん)
骨格に沿って付いている筋肉のことで、その収縮によって身体を支え、動かしています。 一般的には単に筋肉という場合、この骨格筋のことを指します。 自分の意志で動かすことができる。

平滑筋(へいかつきん)
胃や腸、子宮、血管、気管、尿管などの中空器官の壁にある筋肉のことをいう。 消化器官の蠕動運動や血管の運動は平滑筋が弛緩・収縮して行なわれている。 自分の意思では動かせない。 平滑筋の収縮にはほとんどエネルギーが消費されないため、長時間収縮することが可能。

難しい言葉が並んでいるけど、簡単に言うと「太ももや腕の筋肉などが、骨格筋」「自分の意志で動かせないような内臓関係についている筋肉が、平滑筋」ということだ。自分が使っている品がどちらか知っておいても良いかもしれない。

私も体組成計を使っているけど、今のは便利よね。スマホのアプリを起動させて、乗るだけでスマホにデータが入ってくる。グラフでも見れる。数字はあくまでも目安として考え、どう変化するかを見ている。

ダイエットしたい人は毎日眺めているかもしれないけど、結局は「食べる→消化する」これだけのことなんだよ。食べる内容を考え直すか、消化活動を考え直すか、それしかないんだよ。なのに楽して痩せようなんて欲が出るから余計なものにお金を使ってしまう。最終的には、自分の意志ひとつなんだよ! ガンバレ!


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