〈短編小説〉あれからの話だけど Bonus track 第14話
それから優美が行きたい本屋へと向かった。車を海辺から街中へと走らせる。夫婦が二人で営んでいる本屋らしかった。
本屋に着くと今日はイベントの日のようだ。本屋の前にキッチンカーでの飲み物や軽食の出張販売が出ている。キッチンカーの前に出ているメニューを眺めながら本屋の中に入った。
本屋の中は一部がギャラリーのスペースになっていて今日はその展示に合わせたイベントのようだった。ギャラリーには海にまつわる作品がいくつも並んでいた。一人の作家の作品ではなく何名かの作家の作品が集め