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デジタル遺品とは〜新時代における相続の備え〜

過去記事では相続について簡単に紹介しました。


相続財産の種類について少し羅列しましたが、
このような相続財産を確認するには遺品整理
が必要です。

その中で、最近課題となりつつあるのが、

『デジタル遺品』

といわれるものです。

インターネットの普及によって、携帯の中で
管理を完結しているようなものって増えてきて
ますよね?

例えば、

・SNSや各種サイトのIDパスワード
・メールアドレスなどのアカウント
・サブスクリプションの契約情報
・クレジットカード情報
・ネットバンキング
・ネット証券
・ドキュメントなどの業務データ   など

こういった情報を管理されていませんか?

これらが「デジタル遺品」となり得るものです。

自分自身で管理をしている人も多く、また携帯は
個人情報も多いことから、パスワード設定などを
していることが一般的です。

そのため、残された人はこれらにアクセスする
ことが難しく、そもそも存在すら知らないという
ケースもございます。

もしパスワード等がわからず、業者などにロック
解除を依頼することとなれば、葬儀などに加えて
さらなる出費も考えられます。

さらに、iPhoneなどをお使いの方であれば、
パスコードを10回間違えてしまうと初期化
されてしまう設定もあるため注意が必要です。


現在のご高齢の方々はデジタル遺品は比較的
少ない可能性もありますが、これからの世代は、
若い時からデジタルに慣れ親しんで、たくさんの
デジタル遺品を残す可能性があります。

また、私の身の回りでも若くしてお亡くなりに
なってしまった方もいらっしゃるため、まだ
20,30代だから大丈夫と思わず、自分にも起こり
うることとして考えていただきたいと思います。


では、このデジタル遺品における対策は
どのようにすればいいのでしょうか。


1番簡単な方法としては、ご自身のデジタル遺品
が何があるかをご家族等に生前からお伝えして
おくことです。

また、携帯などのパスワードなども共有して
おけば万が一の際もスムーズに整理が可能です。


しかし、場合によっては携帯の中身を知られ
たくない場合などもございます。

そういった方におすすめなのが、

「エンディングノート」

といわれるものです。

このノートには自分の死後はどのようにして
欲しいか埋葬方法や葬儀についてなどを記載
できる他、自身の資産の内訳、デジタル遺品
などのIDやパスワードなどもメモしておくこと
が可能です。

その時がくるまで知らせたくない場合は、
自分の死後、遺品整理をする際に家族に
見つけてもらいやすい場所にエンディング
ノートを作成のうえ、保管しておくことも
おすすめです。

便利な世の中で、何でもデジタル化が進む中で
準備をしていなければ、このような弊害も
起こりうる時代となっています。

ぜひ、生前からご家族のために適切なご準備を
行っていただきたいと思います。

私が相談を受ける際はエンディングノートも
活用してご家族皆さんとお話をさせていただき
ます。

ぜひお声かけください。
それでは。

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