今の時代の高校生が「大学進学」を選ぶべきかどうか、はそれまでの教育環境次第。
先日、とある方とランチをした際に「今の高校生は大学進学をするべきか?」という議論になりました。
その方は、前日に隠岐の高校生とオンライン会議をしていたそうで、そのとき実際に現役高校生から質問されたテーマだったようです。
なかなか回答が難しい質問だなと思ったんですが、せっかくなのでしっかりと考えてみました。
現時点での僕の回答は、『それまで受けてきた教育環境次第』です。
今の高校生には選択肢が溢れてる
きっと、質問をした高校生の親世代の方々と話せば『大学に行ける学力があるならば行くべきだ』と主張されると思います。
若い人からすれば、前時代的意見だと感じるでしょう。インターネットやSNSが発達した今の時代、大学に行く必要がないと主張する人も多いですし、大学進学よりも魅力的な選択肢だって増えてきていて、それを選ぶハードルだって下がってきている。
僕の知人の中にも、大学に行く学力がありながら就職を選んだ子もいれば、高校卒業と同時に海外へワーホリに行っている子や起業してビジネスの世界に飛び込んだ子だっているので、決して珍しい選択肢ではなくなってきているのが現実です。
この高校生の中にも「大学進学以外にも選択肢があるのに良いのだろうか…」という想いがあるんでしょう。だからこそ、この質問をしたんだろうなと。
高校卒業時点で大きな差が付いている
でも、“高校生” とひと括りに言っても、その能力には大きな幅があるわけで。そして、その能力差は、僕らが高校生だった頃よりも広がっているはずです。
自由に自己表現のできる「インターネット」という道具を手にしているからこそ、自分で工夫しながら独創的な活動をしてきた子と、普通に学校に通って勉強をしていた子では、身に付いている能力が全く異なってしまう。
だから、一概に『今の高校生は大学進学するべきか?』という質問に対する答えを出せないなと。
大事なのは「問いを立てる力」と「学び続けられる力」
で、そうなると考えなければいけないのは『どんな能力が身に付いていれば良いのか』というテーマです。
それに対する答えは、僕の中でまだ仮説でしかありません。
ですが、きっと大事になるのは「問いを立てる力」と「学び続けられる力」なんだろうなとは感じています。
これは、僕がフリーランスとして生きている中で、生き残っていくために必要なスキルだと痛感しているものでもあります。
そして、その能力は一朝一夕には身につかない。
今の日本の教育環境では『与えられた問いと既にある答えを求める人間』になってしまいがちなので、これらの能力を得るためには長い年月をかけて思考の訓練を繰り返し続けなければなりません。
だからこそ、大事になるのはそれまでの受けてきた教育環境次第なんだろうなと。
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今日の記事は以上です。
最後に僕個人の意見を伝えておくと、大学には進学しつつ「休学」のカードを上手く使うことを考えてみるのが良いかな、と思います。
では、またあした〜!
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余談:先日訪れた鳥取の中高一貫校・青翔開智の教育方針の軸にある『探究』の徹底ぶりは、まさに「問いを立てる力」と「学び続けられる力」を身につけるための教育だなと感じました。興味のある方は、ぜひ調べてみてください。
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