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よりそう ~手帳と万年筆のちょっといいはなし~

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手帳と万年筆を購入した人たちのちょっといいはなし ちょっと本当でだいぶ妄想の小説ぽいおはなしです。
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記事一覧

小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第82話

「この後、父さんのカフェに連れて行ってもらえませんか?」 隆史さんからのまさかの依頼。昨…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第81話

「いらっしゃいませ」 結城さんはいつものように(といってもそんなたくさん来ているわけでは…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第80話

マスターからのご褒美なのか、カウンターの中に入れてもらえて、コーヒーも自分で入れさせても…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第79話

カフェのカウンターで後ろを向いてマスターが一言 「竜馬、ありがとな」。 名前で呼ばれたの…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第78話

早朝のカフェ「キムン」。北海道アイヌの言葉で山を意味する名前のカフェで、本当であれば開店…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第77話

翌日朝6時、土曜日なのにこんな早くに外にいる、おれ。来たのはもちろんカフェ「キムン」。 6…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第76話

手帳を買おう、そこで自分で納得する名前を書こうという提案をなんとなく受け入れてくれた新田隆史さん。(戸籍的には、若林さんだけど、彼は新田で行くと) とりあえず一段落した。 お互いに次のステップに進める。。。あれ、なんか忘れている気もするけど。。 手帳の話になったので、LINEで結城さんにも来てもらう。結城さんがやってきて、軽く会釈をする。心なしか緊張気味だ。 なぜか、新田さんの同僚のもう一人のたかしさんもやってきた。 「あれ、たかし。お前もいたのかよ」 「ちょっと

小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第75話

手帳を買ったとき初めにすること、それは自分の名前をしっかり書きのこすこと。そこから始めて…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第74話

カフェ「キムン」のお子さんである若林さんと1対1で会話中。 「おれが、新田じゃなくなったと…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第73話

いつもお世話になっているカフェ『キムン』のマスターのお子さんが東京に来ている、だけど、そ…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第72話

「あの、若林さん。少しお時間ありませんか」若林さんに直接聞いた。手帳に背中を押されるよう…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第71話

始まったカンファレンス。でも全く頭に入ってこなかった。ちゃんと聞いててもわからなかったん…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第70話

カフェ「キムン」のマスターの別れたお子さんを探しにITのカンファレンスに結城さんと潜入中。…

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小説「よりそう~手帳と万年筆のちょっといいはなし~」第69話

手帳と万年筆が教えてくれた「席を譲りなさい」という言葉。ちょうど目の前で席を探していた人に譲ったんだけど、その人が呼んだ相手が『たかしさん』。カフェ「キムン」のマスターのお子さんと同じ名前。 まさかこの人が?  結城さんと二人で目を丸くしてアイコンタクト。 できるだけ平静を装いながら二人の会話に耳を傾ける。もちろん違和感がないように適当な会話ぽいことをしようと、話しかけたりするが、話がかみ合わない。だって、お互いに聞いてるのは隣の会話だから。 遠くから見ると、やばいム