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読んだ小説を褒めながら紹介するnote ~『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』篇~

 ああ、また長い。
 タイトルが。


 でもこれって、面陳列のときは、思った以上に手に取りやすいので助かってます。
 ――面陳列のとき『だけ』は。
 ※棚差しになると文字が小さすぎて困る


まずは書影とかの紹介。

\はい、どーん/

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 イラスト担当はシソ先生。
 まぁ、あぐらなんてかいちゃって。
 昔は男子だと思って遊んでた子、性格そのまま美人なっちゃったパッティーンなヤツですかい?

 作者は雲雀湯《ひばりゆ》先生
『小説家になろう』での連載の書籍化という作品です。


『転校先の清楚可憐な美少女が、昔男子と思って一緒に遊んだ幼馴染だった件』 #とは

 これまたどストレートにあらすじ系タイトルなので、お察しではありますが。


 主人公の高校生男子・霧島隼人《きりしま・はやと》
 とある家庭の事情で田舎町から都会に引っ越し、高校も編入というカタチになった彼。

 この街には、かつていっしょに遊んだ二階堂はるき《にかいどう・はるき》(この時点では、ひらがな表記のお名前です。お察しください)も住んでいるということだったわけなのですが――。

 何と、同じクラスに「二階堂」という子がいるじゃないか!

「はるき」か! と思って、よくよく見ると。

 そこに居たのは黒髪も可憐な美少女。

 高嶺の花と称された彼女のフルネームは、二階堂春希《にかいどう・はるき》。


 ――ということでございまして。
 タイトル通りです。

 いっしょに野山を駆けまわった少年は、少年ではなく、少女だった。

 そして、その子はめっちゃ美人になってた。

 そんなお話。



 ――ってだけでは、もちろん終わらないんです。


感想とか、推しポイントとか。

 ポイントは、やはりギャップ萌えの美学でしょうか。


 作中、話が進んでくるに連れて、隼人も気付いてくるわけです。

「何か、俺にだけ態度が違わねえか?」と。

 というか、逆か。

「何か、他の奴らへの態度、違わねえか?」と。


 要するに、春希さん、猫カブってるわけです。

 春希は、隼人以外の人に対しては物腰穏やかな、如何にも「深窓の令嬢」っぽい口調と態度で接するのに対して、隼人にだけは昔のまま――一人称は「ボク」で、口調もちょっとだけ荒っぽい少年のようになり、そして表紙のようにあぐらをかいちゃったりなんかする女の子。
 ラクなんですよね、春希にとっての隼人は気心知れた相手なので。
 ただ、周りからのイメージがあって、そうできなくなってしまったんでしょうね。恐らく、隼人と別れることになった引っ越し以来。

 やることなすこと、春希の引っ越しによってお別れになってしまった7年前と同じなのに、見た目だけが全然違うという。
 これすなわち、ギャップ萌えです。
 ……隼人としては、このギャップは「いいギャップ」なのかわからないですが。

 とはいえ「実は女の子です」が発覚した後は、空白になってしまっていた7年間を埋めるように「幼なじみ」していくふたり。
 家でゲームをしたり。
 お弁当を交換してみたり。
 隼人の妹君である姫子ちゃんにとっつかまって、実は春希の私服がクソダサいということが晒されたり。

「あの、ボク着替えてからでも……」
「制服でいこ?」
「あっはい」
 ちなみに私服に着替えさせてと言う春希の要求は、物凄い笑顔の姫子に却下された。

 で、きっちりコーディネートされた春希とデートなんてしてみたり。
 物語の中盤以降、春希の家庭にある「違和感」に気付いてきたり。

 ちなみに春希さん、女の子扱いされることには慣れているはずなのに、隼人に女の子扱いされるとめっちゃ照れます。
 かわいい。

 変わったモノと変わらないモノとの間で、ふたりが過ごす時間。
 コレ、尊いですよ。マジで。


 あと、これはちょっと本筋とは逸れるんですけど。
 事あるごとに都会と田舎のギャップにビビる霧島兄妹がめっちゃかわいいです。
「コンビニが深夜までやってる!」と言って、ものすごくしゃれ込んだ装いでアイスを買いに行こうとする兄妹、かわいすぎませんか?
 めっちゃ推せます。


 あ、そうそう。

 本作の登場人物、おなまえ(というか苗字)に共通点があります。
 後書きで作者の雲雀湯センセが書いてらっしゃいますが、私は4人くらい固有名があるキャラが出た時点で何とか察しました(これでも一応、登場人物名には何らかの関係性を持たせる派のニンゲンなので)。
 ぜひその辺りも気を付けつつ読んでいってはいかがでしょうか。


続刊のお知らせ。

 2021年8月現在、2巻まで刊行済みです。

 ぜひ。


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