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『子どもの誇りに灯をともす』著者 ロン・バーガー氏から米国のPBLを学ぶ贅沢な2日間!

もう、この日が来てしまったのです。体験したのです。まだまだ興奮冷めない私、ルイです。ぜひ今日は参加した探求プログラムについて私の気づきをシェアしたいと思っています!

どうして参加したのか理由を話しますと。私は美大卒業後、アパレル会社勤務しながらものづくりをずっと続け、20年経ちました。学生時代からお世話になっていた友人ママに図工の先生がいて「ぜったい合うよ、図工の先生。免許取ってみたら?」その言葉を信じて、重い腰をあげたのがコロナ禍。そして、昨年、教育実習を終えて、あれ?私はほんとうに図工の先生になれるのかしら……。そう思った時に出会ったのが、この本でした。
▼出版社「英治出版」さんから詳しい本の解説があるのでぜひ!
https://eijionline.com/n/ne8d22cd205b1

クラフトマンでいっぱいの教室

プレイハウスをつくる子どもたち_英治出版onlineより

この言葉、素敵だなぁと思いました。著書『子どもの誇りに灯をともす』でロン氏が伝えてくれてます。私はこの本に出会って、あぁこれはまさに私がものづくりしている姿勢と一緒ではないかと。私はすでにクラフトマンであり、それ故に子どもたちにその姿勢を伝えることができる人になれるのではないか!そんなふうに思い、私を心から奮い立たせてくれた素晴らしい一冊なのです。

「美しい作品〜Beautiful work〜」をテーマに対話、体験を通じて、その意義や手法を学ぶ

ぜひ一生のうちに、一度は会いたい!なんて思っていたら、翌年にそのチャンス到来。もう夢のようでした。
このプログラムでは「美しい作品」とは何か。そして、なぜ大事なのか。ロン・バーガー氏よりさまざまな事例を織り交ぜたスピーチから、実際に自分らしい、美しい作品づくりに挑戦!したり。終始、対話・実践・振り返りが行われ常に私たちは学ぶ側「学習者」として手と頭と心を動かしながら、試行錯誤する2日間でした。

印象に残ったところは「人格」

強く印象に残ったのはロン氏の話し方、立ち居振る舞いにつきます。常に謙虚でこちらまで気持ちが清くなるような、そんな空気でした。もちろん、多くの実践例、その意義などどれもが勉強になったのですが、私にとってもいちばんの印象は先生の口調、仕草。どれもが美しかった。
以前、参加した力さんの「Feel度Walk」でも感じ、養老孟司氏の著書「ものがわかるということ」からもそうなのですが、やはり生を体験するのはすごいインパクトだな、と改めて思いました。
どんな素晴らしいモデルも、私たち教師を介して、伝わっていくのです。その責任の重さをひしひし感じながらも、まずはこのことに気づけたことを次に繋いげていきたい。と強く感じました。

学習者であるということはどんな感じがしたか?

子どもたちの苦悩を痛感しました…。私はものづくりを長くしているからか、自分の中に「独創的なものをつくるのは得意だ」という変な自信が見え隠れしました。それ故に、なんだか人と違うことがしたいという気持ちがふわふわ生まれ、納得がいかないもの(今回、「書道」作品づくりに参加者全員で参加)を出すのがとても恥ずかしかしいと思っている自分がいたり。時間が限られた中で、発表する大変さや、対話する時のドキドキ感も。相手より自分が劣っているのでは?経験不足だから…など、意見が浅はかなんじゃないかという不安も感じました。

持ち帰りたい学び

・ルーブリックづくり
プロジェクトがはじまるまえに子どもたちとどんなミッションがあるかなど話し合う
・バディー対話
今、すぐにやってもうまくいかないと思う。いきなりさぁやって、は無理。それは「いい話し合いの見本が見えていないから」だからだと思う。鑑賞の時間を活用できるだろう。
・プロをよびたい
私が考えたのは以下だけど、もっと意義のあるものにつながるように着地することが大切だと思う
「木を描く」_樹木のお医者さん(すでに知り合い)
「空をリサーチ」_星空保護区認定地域になるよう探求する
「校章をデザインする」_みんなの思いをくんだ、次に繋がるバトンに
・生徒主導の自己分析
人はひとりでは生きられない。自分はこうです、こう思います。と伝え合う、そんな人たちになってほしい。
・彼らの授業計画を公開して、どう組み立てていくか。自分たちで把握し、修正していく
・私(教師)のバディを作ることがとても大切

明日からすぐできること

意味のあること=世界を変えることに年齢は関係ないことを知りました。これらがあたりまえの文化(学校や地域)になってほしい!と切に思うけれど、私だけでは変わらないかも…いまの学校の中で自分は孤独だなとも感じました。
でもこの2日間で他の先生が言っていて勇気になったのは、これが公立の小学校でできなきゃダメじゃんと。学校が変わらなそうだかから、できそうな学校に行きます。ではいけないなとホントに思いました。

プロジェクトに向かう子どもたちの姿に感銘をうけ、泣きそうになったり、とにかく気持ちが揺さぶられっぱなしの2日間。この私の顔を見ればわかるよね(笑)子どもたちが信頼され、尊重され、わくわくで学校の門を潜れるように。まずは教室を美しくして、私自身がイキイキするような。そんな環境をつくっていきます!


参考URL
今回の開催母体「一般社団法人こたえのない学校」より藤原さとさんによるHigh Tech Highについての記事https://kotaenonai.org/blog/satolog/3336/
今回参加したイベントの詳細
https://deeperlearningjapan.studio.site/1


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