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宝塚感想

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#演出家

指導からの解放

指導からの解放

25歳娘役が急死した問題を巡り、宝塚歌劇団側と遺族側が合意書を締結したと発表された。

宝塚ファンから観たことも無いという人まで、多くのコメントを出している。それらを読んでいると「悪い点を虱潰しにすればいい」というのが多い。

しかしその考えは危険だ。整合性ある変革には、良いとされている面から無くす必要がある。

宝塚は古く大きい組織だが、高齢者だらけではない。閉じられた世界とはいえ完全に遮断され

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舞台が空虚で不気味

舞台が空虚で不気味

まず上記の通り、宝塚の演出家というのはそこまで割りの良い立場ではないと思っている。

礼真琴のプライベート写真流出をきっかけに、週刊文春では短期間で多くの宝塚関連記事が掲載された。

25歳娘役の転落死~2023年中は毎週である。しかし真偽に関わらず、タカラジェンヌへの制裁は表立ってはいない。

唯一即制裁退団となったのは、演出家原田諒だ。当時ルール違反への制裁対応が無いことに疑問を持つ層に「セク

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110周年第2の期限はトップ退団

110周年第2の期限はトップ退団

25歳娘役が転落死した原因に過重労働があるとして、過密スケジュール回避の観点から宝塚歌劇110周年記念行事が中止された。当初解決期限と思われていた行事である。また貸切公演中止などスポンサー離れも顕著になり、状況は悪化の一途を辿っている。

特に何が問題だったというよりは、全てが期待を下回ったのが原因に思う。
思い切りが悪く、センセーショナルで目を引く行動が一切無い。まず劇団は最小限で済ませようと、

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演出家が進める先

演出家が進める先

小池修一郎×ドーヴ・アチア、古川雄大主演の新作ミュージカル『LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~』が上演される。
帝国劇場で『1789 -バスティーユの恋人たち-』のタッグが再集結ということで、全容が見えない状態にも関わらず発表だけで盛り上がりを見せた。
しかし気になるのは、前哨戦のような形で星組が大劇場公演を行うことである。

小池修一郎という演出家は、外部でも確固たる地位を確立している。

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