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宝塚感想

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#月組

組替えは災いの元

組替えは災いの元

宙組公演が再開する。この期に及んで110周年記念作品に執着するのは微妙な気持ちになる。ただショーのみの割引公演はお試しサービスのようで、初めての宝塚に勧めたい。様々な心情を察すると否定派はバッサリ諦め、新規狙いに切り換えるしかないだろう。

遺族と仲良しなら、やりたい放題、言いたい放題。酷い身勝手もスルー。

一方故人が悪口を言っていた相手には否定も反論も許さず、無理難題を押し通した。モヤモヤは残

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102期の冷酷さは矮小化か悪化か

102期の冷酷さは矮小化か悪化か

25歳娘役が転落死した宝塚事件に関して、週刊文春は他の話題に移り掲載はほぼ終わった。

吉本芸人の性加害と日本テレビの原作軽視問題は、ホモソ的男社会に加害された女性と、大企業に搾取された個人事業主が続々と声を上げることに繋がった。詳細の真偽で矮小化しているが、本質はそこではない。

構造への#MeTooなのだ。

一方宝塚の事件は、旧ジャニーズと近い。長く不可侵領域であった組織の闇を暴く話題である

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103期をDS(ミュサロ)に出すかで隠蔽組か分かる

103期をDS(ミュサロ)に出すかで隠蔽組か分かる

宝塚歌劇団25歳娘役が昨年9月に転落死した問題で、遺族の代理人弁護士は歌劇団側が1月下旬の面談で遺族に配慮した内容を述べ「姿勢が従来より前進した」とするコメントを発表した。

劇団側は現時点で公表できる事実はないとしながらも、否定もなかった。ようやく事件の終着点がみえてきたかと思う。

また花組トップスター柚香光のディナーショー、トップ娘役星風まどかのミュージック・サロンが発表された。

その出演

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110周年第2の期限はトップ退団

110周年第2の期限はトップ退団

25歳娘役が転落死した原因に過重労働があるとして、過密スケジュール回避の観点から宝塚歌劇110周年記念行事が中止された。当初解決期限と思われていた行事である。また貸切公演中止などスポンサー離れも顕著になり、状況は悪化の一途を辿っている。

特に何が問題だったというよりは、全てが期待を下回ったのが原因に思う。
思い切りが悪く、センセーショナルで目を引く行動が一切無い。まず劇団は最小限で済ませようと、

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そもそもショースターとは

そもそもショースターとは

最近、月組について「ショースターがいない。他組からいれるのが急務」という意見があるらしい。ただ今回それを知ったのはその意見に対するファンの不満ブログであり、元の意見は聞いたことがあるような気がする程度であった。
おそらく暁千星が抜けて以来、ダンスが売りのスターがメインにいない=ショースターがいないということなのであろう。しかし、宝塚のショースター=ダンサーというのも疑問である。

芝居が微妙でダン

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月組『BADDY』が与えそうな影響

まさかの唯一の観劇がアフロでした。
普通の日とは別物かもしれません。

 最近の宝塚では「体感させる」要素を強く感じる。星組『ベルリン、わが愛』ではレビューショーや映画館にいるような演出が目立ち、本作の1幕 『カンパニー -努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』でもバレエやお祭りにきた観客気分にされるシーンがあった。だからこそ2幕での 『BADDY(バッディ)-悪党

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