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<無料公開>某学習塾社員の過労死認定問題について考える。

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今回栄光やステップ社の社員の過労死認定がおこなわれたニュースがひっそりと報じられた。残念ながらFCや大手の個別指導塾だと当たり前のようにおこなわれている事。氷山の一角であるが、逆にいえば当たり前になり過ぎてるから改善する気すらないのが現状だと思う。
個別指導塾で週1で教室自体が休み、その他に週休2日だとしても教室長1人の教室ならば完全に休むのは厳しい部分がある。また、講師管理だけでなく、面接や指導を直接おこなう場合もあるのでそうなると深夜遅くまでサービス残業が当たり前にやらなければ仕事量が終わらない。
代わりに任せる人すらいないのが教室長1人の教室だからね。残機時間をつける事すらチェックされる事も多いしね。労働時間の自己申告制は闇のあるシステム。一定の残業時間以上を申告してはいけないという暗黙のルールがあり、申告するならば報告書を毎回提出し、事前承認を得なければいけないなどおかしいシステムを設けたりする。残業時間が発生する事は能力が無い事であると洗脳するシステムを構築している事が学習塾業界では当たり前になってるのが残念なところ。
もちろん、本人の意思という大義名分があるから勝手に頑張るからという意見も一定の理解はするが、過労死しては何も意味がない。そこを止める事も経営者として、企業として責任であると個人的には思うがね。
ステップ社の場合はさらに酷い状態であり、48日連続勤務させておいて事実確認できないという説明をおこなっておりそれはさすがに無理があるでしょ。少なくとも140校展開している学習塾としては論外である。適応障害って甘え的な扱いをされてる部分がまだあるし、勝手に働いていただけという言い訳などをおこなうのが学習塾側のパターンだろうけど、流石にこの規模では通用しないよね。
予備校と異なり、大手学習塾だと意外とこうゆう労働問題に悩まされる塾長や講師は多いはず。言い方は悪いが、生徒を人質のように取られ、休んだら代わりがいないという状態に追い込まれてサービス残業や労働が当たり前のようになってる事が多いはず。今回のように適応障害など精神的疾患と診断されない限りこのような問題に発展しない事すら大きな問題なんだよね。
このようなブラック企業が存在し続けてる事は疑問に感じる。ただ、今後同様の事例の抑止力にはなると思う。人の命を軽率に扱う企業はどんどん摘発、取り締まり、罰則強化をしていくべきである。そして、過労死という事を完全に無くす事は難しくとも出来る限り減らしていかなければならない。

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