見出し画像

「ワンチーム」という言葉が好きではありません

ロッシーです。

最近、「ワンチームで頑張りましょう!」「全社員がワンチームとなって」という台詞をよく聞くようになりました。

私は、どうもこの「ワンチーム」という言葉が好きになれないんですよね。

空虚なワンチーム

この「ワンチーム」という言葉。

どうも響かないんです。刺さってこないんです。

「世界が平和でありますように」

みたいな常套句になってしまっているんですよね。

会社のトップが、

「ワンチームとなって頑張りましょう!」

といったとしましょう。

私が気になるのは、

「じゃあ、ワンチームとなるために、具体的に何をしようと考えているんですか?

ということです。

それを明確にせず、単に「ワンチームになりましょう」といわれても、空虚さだけが残ります。

中東に行って、イスラエルとパレスチナの人たちに「ワンチームになりましょう!」って言っても意味ないですよね。それと同じです。

なんとなく使っていると、何かを言った感じはするけれども、実質何も言っていない言葉ってありますよね。

「ワンチーム」はまさにそれだと思います。

現状がワンチームじゃない

そもそも、「ワンチームになりましょう!」と言う時点で、

「ワンチームが実現できていない」状態なわけです。

すでにワンチームになっていれば、そういうことを言う必要がありませんからね。

必要なのは、ワンチームを実現するためにどうするのか?という具体的な手段や方策です。

※以前こんな記事を書きました。興味がありましたらご覧ください。↓↓↓

みんなそれぞれ違うんです

そもそも、みんなそれぞれ違うんです。

顔かたちや体のつくりはほぼ同じですが、考え方や性格、キャラクターは、全然異なるんですよ。

いってみれば、他人は宇宙人と同じなんです。

(※これについても別の記事に書きましたので、興味がありましたらご覧ください。↓↓↓)

そういうことを無視して、「ワンチームになろう!」と言うのは、押しつけがましさを感じます。

ただでさえ同調圧力が異常なほど強いこの日本という社会

なぜ、さらに同調圧力を強めるメッセージを出すのでしょうか?

大事なのは共通の目的

チームにとって最も必要なのは、共通の目的です。

目的を、理念、信条、ミッション、ビジョン、夢・・・どのように呼ぼうがかまいませんが、そういうものが必要です。

会社の場合は、家族ではありません。

家族なら血のつながりというものがありますが、会社の場合には、単に「ワンチーム」という言葉だけでは無理です。

そんなことよりも、チームのメンバーが、共通の目的をしっかりと認識し、それに向かって各人が得意な能力を発揮していけばいいのです。

チームのメンバーを同じ考えに洗脳したり、同じ行動様式をとらせたり、画一的に扱おうとするのは、「ワンチーム」ではありません。

むしろ必要なのは、ワンパーソン

日本社会における過剰な同調圧力は、これからは不要だと思っています。

むしろ同調圧力を緩和する方向にいかなければならないと思います。

「ワンチーム」よりも、「ワンパーソン」のほうが大事です。

一人一人の個人は違うということを認めること。

画一的に扱うのではなく、各人に適したやり方に変えること。

「ワンチーム」という言葉を聞くたびに、そう思います。

Thank you for reading !

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?