読書記録:宇野重規、若林恵、井波律子、岡本隆司
宇野重規・若林恵『実験の民主主義』オモシレー。途中で何度も共感と反発のあいだを往復しながら、ほぼ一気読み。しかし主要トピックであるファンダムにはさして興味をひかれなかった。過去作『私時代のデモクラシー』、『民主主義のつくりかた』でも伺えた、思想史の知見を現実社会へ適用することに対する宇野のモチベーションが、本作ではより前面に出ている。若林に同調しているのか、それとも「面白い意見ですね」と言いつつ一定の距離を置いているのか判断がつきにくい部分はあるものの、これまでで最も宇野が専