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ダンナと愛犬はヨーロピアン #5 ウィーンの歯医者とワンコ

ウィーンでは愛犬をどこにでも連れて行きました。

留守番させたことはほとんどありません。

実はうちの子は分離不安症気味なところがあり、一人で留守番させるといつまでも遠吠えしたり、発作のような状態になったりすることがあったので、本当にどこにでも一緒に連れて行っていました。

バイト先(食料品関係)にも、オーナーの許可をもらって連れて行きました。

交通機関でも飲食店でも同伴できる場所の方が多いのがオーストリア。

でも、ウィーン人のワンコに対する扱いに対して本当に驚いたのは歯医者さんでした。

ある日、歯が痛くなりダンナと一緒に歯医者に行くことになったのですが、さすがに愛犬は連れて行けないのだろうと、すぐ近所の歯医者だからとお留守番させました。

そして治療中に、留守番できないワンコがいるから早く帰らなくちゃみたいな話?(ドイツ語だからわからない)を旦那が歯科医にしていたようなのですが、そこで歯科医が一言「連れてくればいいじゃない。」とまさかのご発言。

えーーー!?マジ??

そして次回から愛犬をバッグに入れて連れて行ったのでした。

(ちなみに、日本のような顔の出ないクレートとか、座っていないと頭が出ないようなバッグではなく、オーストリアのワンコ用ソフトバッグは伏せの体制で顔だけだせるU字の窪みがあるもので、ワンコもとてもリラックスできるものが主流です)

待合室だって、ワンコがいるのを見ても誰も咎める人がいないどころか、可愛いと話しかけてもらえたりするのです。

治療室にダンナが愛犬を抱っこして入り、私は診察台に横になって2度目の治療が始まりました。

すると今度は歯科医が「ワンちゃん、ママのお腹の上に乗せてもいいよ。」と!

またまた「ええ!?マジ??」

お腹の上に乗せると、愛犬は安心したかのように寝始めました。

うちの子は体重2.5kgほどでしたし、とてもおとなしい子だったので、それから歯医者に行くたびに私のお腹の上で寝ていました。

嫌な気持ちの念を送る人がいなければ、ワンコもリラックスできるのでしょう。

なんてワンコ天国!

ちなみに、オーストリアの健康保険があれば、病院関係の基本的な診療、治療費は全て無料なんですよ!(一部個人負担もあり)

あ、そうそう!

ある日、お酒の弱いダンナが友人にキツイお酒飲まされて、帰宅後すぐに泡吹いて倒れちゃったことがありました。

ドイツ語ができなくて救急車を呼べないので、知人に頼んで電話してもらいました。

しかし病院に行ったらいつまでかかるかわからないし、愛犬だけを家に置いていく事を躊躇しましたが、ドイツ語も英語もこんな時には頭が真っ白になって一言も出てきません(涙)

日本では救急車にわんこ乗せてくれるなんてありえないことですが、ここはオーストリア!

ダメもとで救急隊員にバッグに入れた愛犬を見せて、うるうるした目(笑)だけでで訴えたのです。

すると、救急隊員が「OK!乗せていいよっ」て!!

やっぱオーストリアすご〜い!

病院についてからの待合でも、大人しい愛犬にナースは何も言いませんでした。

本当に、オーストリアはワンコ天国!

日本は、ワンコにとってとても不自由な国です。

※ただし、これはオーストリアでもイレギュラーな話なのだと思いますので、普通にワンコを人の病院関係に連れて行けるということではありません。

また、日本には日本のマナーや規範があるので、現在のそれには従う必要があるということは理解しております。


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