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不登校のこと

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不登校について思ったことや感じたことを書いています。
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#不登校

不登校の子と、画面オフ音声オフで距離を縮める

不登校の子と、画面オフ音声オフで距離を縮める

こんにちは、麦原です。
オンライン家庭教師として不登校の子どもたちと授業をしています。
ありがたいことに
「先生との授業が楽しいです」
「ひろみ先生なら話せる」
と、言っていただくことが増えており…
本当にこちらの方こそ励まされています。泣
可愛い教え子たちに大感謝です。

そのように言ってくれる子どもたちも関わり始めたころはほとんどが「画面オフ、音声オフ」での授業でした。
今でも音声のみという子

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不登校「自信をつける」って、なんだろう。

不登校「自信をつける」って、なんだろう。

こんにちは、麦原です。
オンラインで不登校の子どもたちやお家の人と関わるお仕事をしています。

先日、お仕事の先輩(ご自身もわが子の不登校に悩まれてきた経験があるベテランのママ)とお話する機会があり、その中ですごく考えさせられる話題がありました。

「不登校の子にオンラインで支援を続けていると、その時間はあまり変化がないように感じる。でも、オンラインでのやりとりで自信がつくと、不思議と子どもはリア

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【不登校】カメハメハ大王かよ!

【不登校】カメハメハ大王かよ!

こんにちは!麦原です。
もうすぐ梅雨の時期ですね。
雨降りの日の朝、時々思い出すことがあります。

教員時代、担任していた不登校気味の子が
朝の欠席連絡で「雨なので休みます」と教えてくれたことがありました。

いつもはお母さんからの連絡。
でもその日は「〇〇からも言えそうとのことで…」みたいな感じでお母さんが電話口で代わってくれて
本人からも一言もらえたのでした。

私はすごくうれしかったです。

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図工だけ来るのはズルい?

図工だけ来るのはズルい?

こんにちは、麦原です。

教員時代に不登校気味の子を担任していました。

再登校を目指して本人ともお家の人ともたくさんお話をして
少しずつ日中の教室にも入れるようになってきたころ。

本人の希望で、まず第一歩として「図工」の時間は固定で登校してみようということになりました。
本人のものすごい勇気と、たくさんのお家の人の関わりの結果だなあと
担任としてとても嬉しく思っていました。

職員会議にてその

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付き添い登校。担任の本音。

付き添い登校。担任の本音。

こんにちは、麦原です。

先日Xでのトレンドに「付き添い登校」が入っていました。
詳しい流れは分かりませんが、付き添い登校についてのポストが話題になり
多くの方の関心が集まったみたいでした。

私は担任としても、学年団としても
付き添い登校の対応をしたことがあります。

その時、私の教員としての本音は
「お家の人への申し訳なさと、感謝」です。

なぜ申し訳なさがあったのか‥
自分でもよく分かりませ

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付き添い登校のリアル~座席編~

付き添い登校のリアル~座席編~

こんにちは。麦原です。

担任から見た付き添い登校

付き添い登校について何度か記事を書いています。

https://note.com/romi_uirotaro/n/nd51d61842e27?sub_rt=share_pw

どれも私が教員していたころに対応した「付き添い登校」について担任目線で書いたものです。

実際に経験した方たちはどのようなことが大変だったのだろう…と知りたくて、Xにて

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平日昼間の罪悪感

平日昼間の罪悪感

こんにちは。
優しい不登校対応を考える主婦、麦原ひろみです。

幼稚園に入園した息子は、
「ママといっしょにいたい‥」と毎日のように登園をしぶっております。
先日、家の都合で息子が幼稚園をお休みしました。
平日の昼間、用事の合間にスーパーマーケットに寄りました。

すると、レジを待っているときに知らないおばさまから
「あら?お兄ちゃん、今日幼稚園は?」
と声をかけられました。

息子は
「お休みで

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不登校はだれのせい?

不登校はだれのせい?

お家の人との面談での一言

教員時代、前年度から不登校の子を担任することになりました。引き継ぎを終えて、まず保護者の方と面談を重ねました。

話をしていくとお家の人が少しずつ不安や今後の希望を話してくれるようになりました。その中で、とても印象的だった言葉があります。

「何が原因(不登校の)だったのか今となっては分からないんです‥。
私の育て方が悪かったからかな‥」

と言いました。

私は胸がぎ

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【付き添い登校】ゴールの見えないトンネル

【付き添い登校】ゴールの見えないトンネル

付き添い登校をしている子を担任しました。

付き添い登校とは、文字通りお家の人が付き添って登校することです。
さまざまなカタチがあります。

例えば
一日中付き添う場合もあれば、給食の時間だけ‥などピンポイントで付き添うこともあります。
学校行事に付き添うこともあります。

私は担任として、この付き添い登校のお家の人を目の当たりにしました。
そこで持った正直な感想は、

付き添い登校のお家の人、す

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残飯0の呪縛

残飯0の呪縛

令和の時代にまさかの取り組み

小学校教員をしていたときに
給食で「残飯0を目指そう!」という取り組みがありました。
達成できたクラスは表彰されるのです。

私のクラスは一度も表彰されたことがありませんでした。

そのことで、同僚の先生から
「麦原先生、もっときちんと指導しなくちゃ。」と小言をもらったこともたくさんありました。

勤務校では
「残飯0の学級は良いクラス。先生の指導力の賜物である。」

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過保護なだけで付き添い登校はできない

過保護なだけで付き添い登校はできない

不登校気味の子を担任したとき
付き添い登校を始めることになりました。

付き添い登校とは、文字通りお家の人が教室まで付き添うことです。

その子が朝の会から帰りの会までいたい、となれば
お家の人も朝の会から帰りの会まで教室にいることもありました。

わが子のために「いつまで」と区切りのない中
そこにいてくださるお家の人に対して
私は感謝しかありませんでした。

ある日、専科でわがクラスを教えてくれ

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「どうしてあの子が急に不登校?」

「どうしてあの子が急に不登校?」

小学校で約10年、教員をしていました。
たくさんの子どもに出会い、たくさんの話をしました。
当たり前ですが、子どもたちはみんなそれぞれです。
素直な子、あまのじゃくな子、大人しい子、活発な子・・・教室は、まさに金子みすずさんの詞のように「みんなちがってみんないい」場所でした。

みんな違っていいのですが、中には「みんなと同じでなければならない」という思いが強い子どももいます。
思いやりがあったり、

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不登校の子と、卒業式

不登校の子と、卒業式

こんにちは。麦原です。

幼稚園の送迎中に、梅の花が咲き始めているのを見つけました。
この時期になると、数年前に6年生を担任していたときのことを思い出します。

当時担任していた不登校の子は、別室登校や放課後登校を頑張っていました。
卒業式についても、お家の人や本人とたくさん話をして「欠席する」ことが決まりました。式の後にお家の人と来校して校長室にて卒業証書を受け取ることになりました。

そこまで

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不登校対応を考える主婦、アンチコメントに物申す

不登校対応を考える主婦、アンチコメントに物申す

こんにちは。麦原です。

不登校についての考えをXにて毎日発信を始めて数か月。
ありがたいことにフォローしてくださる方が2700人を超えました。
「励まされています」「楽しみにしています」など温かいコメントをいただき、私の方が励まされています。
フォローしてくださったり、コメントしてくださったりする方たちには本当に感謝でいっぱいなのです。

ただしかし!
たまに訪れるトゲトゲしたコメント。
まるで

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