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【不登校】カメハメハ大王かよ!

こんにちは!麦原です。
もうすぐ梅雨の時期ですね。
雨降りの日の朝、時々思い出すことがあります。

教員時代、担任していた不登校気味の子が
朝の欠席連絡で「雨なので休みます」と教えてくれたことがありました。

いつもはお母さんからの連絡。
でもその日は「〇〇からも言えそうとのことで…」みたいな感じでお母さんが電話口で代わってくれて
本人からも一言もらえたのでした。

私はすごくうれしかったです。
その子が自分の言葉で伝えてくれたこと…勇気を出してくれたんだろうな。お母さんが何かアシストしてくれたのだろうな。
欠席連絡は不登校の子やお家の人にとって、すごくハードルの高い大変なものだと思います。
だからこそ担任としても「毎日申し訳ない」という気持ちと「少しでも関わりが持てて嬉しい」という気持ちで日々自分自身揺れ動いていました。(お家の人は、比べ物にならないくらい揺れ動いておられたと思います…)

その子からの「休みます」の電話が本当に嬉しくて、嬉しくて…
職員室で周りの先生に「〇〇くんから『雨なので休みます』と連絡もらえました!」と報告した私。
嬉しくてだれかに伝えたかったんだと思います。

すると、ある先生がすかさず一言。
「雨で休むって…カメハメハ大王かよ~(笑)」

この鋭い(鋭いのか??)ツッコミに、朝の職員室はどっと笑いで溢れました。

でも私は寂しかった。
「欠席連絡、よかったね。」って言ってもらいたかった…。

この思い出をXにポストしたところ、とても反響があって2万以上のいいね!や沢山のコメントがありました。
見てくれた方、反応してくれた方に感謝です。
やはり、不登校の子やお家の人にとって「学校への欠席連絡」はとてもストレスであることが伝わってきました。

中には「アプリになってだいぶストレスが減った」や「週に一度の連絡にしてもらった」というコメントがありました。学校と連絡頻度や方法が多様化していることを感じます。

一方で「毎日連絡するのが辛い」「少しでも関わりを…と分かっているけれど、電話したくない」という気持ちを教えてくれたお家の人もたくさんいました。連絡をしていただく教師側としては、このようなお家の人の葛藤を忘れてはならないなと強く思います…。

さて、「カメハメハ大王かよ!」のツッコミの話に戻ります。
「その後どうしたのですか?」というコメントいくつかいただきました。

「なんでそんなこと言うんですか!?」「ひどいです!!」
と怒れたらよかったのですが…
悪い意味で空気を読みすぎる私は、その雰囲気を壊すことができませんでした。
でも、一緒に笑うことはしたくなかったので、しませんでした。

ヘラヘラ、なよなよしていたと思うけれど
「いやいや、でも〇〇くんの声きけたの〇か月ぶりなんですよ~!嬉しかったです!」と言ったと思います。

みなさんからのコメントで
「そのツッコミをした先生も場を和ませようとしただけなのでは?」というものもありました。
…たしかにそうかもしれません。
優しく、寄り添う対応が常に正解とは思いませんし、職員室の雰囲気は温まったのかもしれません。

でも、私の心が寂しくなったのは事実です。
子どもが勇気を出したとき、挑戦したときに
それを茶化すことは自分は絶対にしたくないなと心に誓った出来事でした。

最後まで読んでくださってありがとうございます!

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