見出し画像

「かぼちゃ」の次は「アパマン」問題😲😲


 今回は、金融庁の氷見野良三長官が6月14日に都内で行った講演で、「銀行の再編支援の時限を意識して腹を決めて取り組んでほしい」と語られ、生き残りをかけている銀行の中でも、不正融資問題と救世主のはずであったノジマとの提携解消され、不良債権比率地銀の中で突出して高いスルガ銀行について調べていきたいと思います。
以前も銀行についてnoteを書きましたので、まだ読まれていない方は、是非目を通してみてください。

こんにちは、佐々木正人です!
是非、最後まで読んで持って帰って下さい!!
記事について、コメント頂けますと励みになります。
100%返答します( ´艸`)

スルガ銀行と言えば、少し前にシェアハウスと称した投資用不動産が話題になりました不正融資で世間を賑わせていましたね。そもそも不正融資問題とは、どのような問題だったでしょうか。
スルガ銀行の不正融資問題について調べてみました。

【スルガ銀行の不正融資問題について】

画像3

今回、スルガ銀行の『投資用不動産融資に係る全件調査』の報告書を読んでみて、稟議資料そのものを改ざん・偽造等の不正していた企業体質が分かりました。実際には、指示等の自ら資料を作出若しくは改ざんし、又は改ざんを指示若しくは示唆した者が35人、受領した資料が改ざんされていることを認識しながら投資用不動産に係る融資を実行し、又は実行しようとした黙認者が40名と組織ぐるみで行っていたと言えるのではないでしょうか❓

スルガ銀行の不正融資問題の概要は以下の通りです。

預金通帳や売買契約書の改ざん・偽造等の「不正行為」を行うことで、本来通るはずのない融資審査を通過させていた。
・シェアハウス「かぼちゃの馬車(株式会社スマートデイズが運用)」が、破綻することにより不正行為が発覚。
・預金通帳や売買契約書の改ざん・偽造するなどの「不正行為」は、7,813件(約5500億円)(不正が疑われるものを含めると1兆円超)
・その内、「かぼちゃの馬車」の不正案件・不正の疑いがある案件は、886件(約1110億円)

参考:投資用不動産融資に係る全件調査(スルガ銀行)

まずは、かぼちゃの馬車(株式会社スマートデイズ運用)の破綻経緯と、スルガ銀行の関わりについて、調べてみました。

●かぼちゃの馬車(株式会社スマートデイズ運用)とスルガ銀行の関わりについて
株式会社スマートデイズは都内を中心に女性専用のシェアハウス「かぼちゃの馬車」を運営する会社でした。高所得者をターゲットに、「30年間家賃保証、利回り8%以上」を謳い文句に、不動産のオーナーになるように営業を行ってました。
「かぼちゃの馬車」の管理業務は全てスマートデイズが行い、サブリース(家賃保証)契約を行うという形で、都内に800棟(部屋数約1満室)ものシェアハウスを管理していました。

サブリース契約とは不動産会社がオーナーに対して毎月の家賃を保証する制度で、オーナーが建てた賃貸物件の空室リスクをなくすために存在します。サブリース契約を結ぶ場合、不動産会社側が一括で部屋を借り上げて、入居者に又貸しする形になります。

画像1

出典:『かぼちゃの馬車・スルガ銀行の投資トラブルを徹底解説』

この時、オーナーがシャアハウス「かぼちゃの馬車」を購入できなければ成り立たないため、銀行が融資してくれるかどうかが非常に重要になります。
この融資をスルガ銀行が全面に行っていました。

●不正融資の内容について
シェアハウスの融資審査をスルガ銀行はどの様に行っていたのでしょうか❓
スルガ銀行では融資するかの判断をする際に、通帳のコピーや源泉徴収票、確定申告書などを提出させて残高確認をしていました。
ところが、預金が1,000万円に遠く満たない個人でも、通帳のコピーを切って貼り合わせる等の改ざんを行って、預金残高が1,000万円以上ある様に見せかけて審査部門に提出する事で、審査を通して融資を実行させていました。
改ざんした内容は銀行口座の残高だけに限らず、本人の年収など審査の際に重要なポイントとなる項目ばかりで、問題発覚後の取材でも融資を受けた本人ですらなぜ審査が通ったのか不思議だったという人もいたみたいです。

出典:【スルガ銀行の不正融資】問題の内容・経緯・実態をFPがわかりやすく解説

●不正融資が横行した背景について
何故、この様な不正融資が横行してしまったのでしょうか❓
不正融資が横行した背景として、過剰な営業ノルマがありました。増収増益を至上命令とする経営陣のもとで、営業マンは不動産などの有担保ローンで「毎月1億円」の新規融資といった厳しいノルマを課されていました。本来は対象外であるはずの、年収や金融資産が少ない人にも融資しなければノルマを達成できない数字だったみたいです。
この本来は対象外のはずの融資審査を通すため、営業部が審査部より優位に立ち、営業部門の幹部が融資の実行に難色を示す審査部担当を恫喝するということがあり、「改ざんを黙認する土壌」がありました。

出典:スルガ銀行が不正融資に暴走した理由3つのポイント

【不正融資問題の影響と今後について】

この不正融資問題が出てから、その後の影響はどうでしょうか。

画像2

出典:会社四季報

経常収益(=売上高)は不正融資が発覚してから、右肩下がりで来ていますね。これは、不正融資が発覚してから、新規の顧客獲得や過剰な営業ノルマ是正の影響がでているのかもしれませんね。

一方、経常利益は、2019年3月期にこの不正融資問題の影響で貸倒引当金を1340億円引き当てることで、大きな赤字になってしまっていますが、それ以降は黒字に転換していますね。これは過去の利回りのいい融資案件の恩恵もあり、黒字となっています。
しかし、このまま融資の返済が進み、新規獲得が滞りますと経常利益は減少していく可能性がありますね。

ここに来て、最近次のようなニュースが出てまいりました。

スルガ銀行が直面、「かぼちゃ」の次は「アパマン」の試練(2021年5月)

これまではシェアハウス向けの融資をめぐる不祥事への対応でしたが、1棟の投資用アパート・マンション向け融資(アパマンローン)においても、物件オーナーの間で対応を求める声が高まっているというものです。
(※ちなみにスルガ銀行は、実際シェアハウス向けの融資を巡っては、元本カット(債務免除)等の対応を行ってます。)

スルガ銀行が2019年5月に公表した投資等不動産ローンに関する報告書によれば、融資書類の改ざんや偽造といった不正が認められ、もしくは不正の疑いがあるアパマンローン案件の債権額は約5,200億円もあり、シェアハウス向け融資の4倍以上あります。
もし、この投資用アパマン向け融資も、シェアハウスと同様に融資帳消しをする様な事になれば、他の金融機関にも影響が出るでしょう。その理由は、アパマンローンは大半の金融機関も手がけていて、スルガ銀行以外の金融機関でも不正の疑われる案件が発覚すれば、スルガ銀行の対応が「前例」となり、元本カットを求めるオーナーが出現する可能性があるからです。
銀行にとって大きな影響を及ぼす爆弾です。

スルガ銀行は、この先どうなっていくのでしょうか。
私見となりますが、投資用アパート・マンション向け融資を乗り越えたとしても、しばらく苦しい状況は続きだろうと思います。
背景にあるのは、地方銀行のお金がメガバンクに積み替えられることへの地銀の苦しさ、救世主のはずのノジマとの提携解消ノジマが保有するスルガ銀株(18.52%)の行方が最大の焦点になるでしょう。
また企業体質というものは中々変わり難く、ダイエットでもわかる通り、食事制限や適度な運動を継続して続ける事で体質は変化します。
ただでさえ、DX化やAI化等で変化が激しくなっており、ゼロ金利政策等で融資の利率が下がっている中で、時代の変化に合わせて体質を変え、柔軟に変化していかないと利益を上げ続けるのは難しいと思います。

ここで、時代の変化に合わせて進化していくことができるのか。
今後の動向に注目したいと思います。

本日は以上です。
次回もお楽しみに!では!

#毎日投稿
#スキしてみて
#学び
#営業
#営業マン
#ブログ
#日常
#私の仕事
#SNS
#経済
#テレワーク
#経験
#企業
#伝える
#セールス

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?