御先祖様に感謝!
両親、親類縁者、一様に音楽好きな血族である。
しかし、セレブリティーのソレではない。
なんつうか、生活密着型?
甥っ子姪っ子、部下の結婚式に至るまで、自慢の喉をご披露しなきゃ収まらない。
歌が被っただけで、
『オレの歌盗りやがって!コンチクショウ!』
と、目出度い席でケンカ勃発!
雪深い北の僻地。
他に娯楽も何も無い田舎の民には、酒と歌は心の拠り所なのだ。
なんとも演歌チック!
義理と人情秤にかけりゃあ、どっちも重くて秤が折れらぁ!
浪花節は会話にも現れる。
必ず始まる兄弟ケンカの酒の肴は、戦中戦後の苦労話。
物も金も、食べるものすら無い、そんな中での楽しみは、歌。
両親は知らずに亡くなったが、実はワタクシ、演歌も得意なのヨ♥
創るのも、演奏するのも…
朝っぱらからベートーヴェンの運命が大音量で鳴り響く、オヤジ様の休日、
からの〜
カセットB面『さざんかの宿』
あ〜いしぃ〜てもあ〜いしてもぉ〜
報われぬ不倫の恋…
コチとら全く落ち着かねぇわ…
『オレはエンジニアだが、クラシックも聴いちゃう教養もあるンだぜ』
と言いたいのだろうが、
初めから素直に演歌だけにしとけよ…
父親の十八番『無法松の一生』みたいな曲、今なら秒で創ってあげるがな。
しかもツウは、無法松の一生の途中に『度胸千両』という浪曲みたいなやつをぶっ込むんだ。
生きていたら、生バンドでワンマンショー開催してやれたわな。
んで死んでるから、照明は灯籠でいいよね、幻想的でいーんでないかい?
母親が油絵をやっていたから、CDのジャケ描いてもらいなよ。
The マニファクチュア!
家内手工業!
今、私がなんの努力もなく音楽を生み出せるのは、この両親からの、そのまた上の御先祖様の遺伝子を持ってしてだと思う。
仕事をしているときも、料理をしているときも、子守をしているときも、なーんも無い時代。
いつも音楽は人々に寄り添っていたんだな。
貧しかったあの時代。
まだ100年も経っていないことに驚く。
そして、
パソコンやネットの普及によって、音楽の創り方も在り方もかなり変わってしまったが…
音楽はいつだって、民衆の拠り所なんだ。
8月16日夜、送り火をした。
両親二人分のお馬さんをお炊き上げ。
私がそっちに行ったら、好きなだけワンマンショーやらせてあげるわよ。
オヤジ様曰く
『オレは音楽も出来る天才』
嗚呼、遺伝子ってコワイわぁ…
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