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すばらしいお母様:「そんなに数字が好きだったの!?びっくりしちゃった!」

今日も生徒様(6歳女の子:年長)が授業にきてくれました。
授業の準備をしながらテキストを開いています。

「せんせい!わたしね、計算をまちがえてないよ!だって見て。またこんなに〇(まる)ばっかり!」

前回の授業で解いた計算にたくさんの〇がありうれしかったようで大きな笑顔で教えてくれました。

「そうだね!今日もいっしょに〇を増やそう!」

 「うん!今日もたーーーっくさん〇をとるよ!」
と張り切って取り組み始めました。

 「9たす7だから…3とあわせて10にして…」
間違えていないか計算のルールを確認しながら1問ずつていねいに、ていねいに進めています。

6歳の女の子(年長)はどのようなお子様?

初めて塾にいらした時、まだ4歳で年少だった生徒様は自宅で計算を学び始めた時期でした。

ご家庭の事情で週1回1時間のみの通塾や、状況により長期で休会をされることもありましたが、ちょうど小1の2学期以降で習う計算に取り組んでいるところです。

計算力は10か月目、暗算力は10か月目(※1)のレベルに到達しています。

計算力:10か月目
・6+4+9=
・14-5-8=
 

暗算力:10か月目
・4+7=
・19-8―1=
 

計算力とは、計算の解き方を知っていること。
暗算力は、身につけた計算の解き方を使って暗算で(筆算せず)解けることを指しますが、こういった問題ができるようになります。

(※1)週に2時間の授業でどんな計算ができるようになるのか「絶対できる!暗算力一覧表」で、親御さんにお約束しているものです。


いつも慎重に間違えないようにていねいに計算をしていますが、計算を習得する時期としては、スピードも意識して解く時期に入ってきました。

とはいえ、
「早くやって!」と言ったところで、早くやるわけでもないので、違う方法でテンポを速めることをしてから取り組むことにしました!

お子様がちょうど
「あれ?計算した答えが順番に並んでいるよ!見て!」
と、教えてくれました。

なので、今日は

【数字の暗記!=パスワード作戦!】

でいきます。

テキストに10問の問題があります。 

自分が書いた答えを見て、
「4,1,7,6,9,2,2,3,…」
お子様は呪文のように数字を言いだしました。笑

「どうした?!」

「せんせい!これおもしろいよ!数字が並んでるのがなんかパスワードみたい!笑」

お子様は数字をパッとみて声に出すだけで
10この数字をサッと覚えられる特性を持っています。

お子様から「パスワード」と興味のある言葉がでてきたので、

「今〇〇が言ってたこのパスワードは、何に使うー?」
と聞いて話を広げてみました。

「そうだねー、私の自転車にしようかな!」 

「いいね!じゃあこの数字は?」

またリズミカルに
「6,4,4,8,1,3,2,9,5,7…」
あっという間に覚えてしまったので 

「このパスワードはだれにつかおうか?」

「先生のパスワード!」

「え!いいの?ありがとう!」 

お友達や先生、ご家族の持ち物などを想像しながらみんなに10桁のパスワードを設定していきます。

設定している間に、自分で書いた答えの数字を全部使ってしまいました。

「もうパスワード作れない…」
少しがっかりしています。

そこで
「みんな待っているから、新しいパスワード作らないと!どうしようかな…?あ。ここの計算問題をサッと解いてパスワード設定するのはどう!」
と、新たに問題を解いたら続きができることを提案してみます。 

「そうだね!パパっとやってパスワード作ろーっと!」 

自分から自然と「早くやろう!」という気になってくれて、
どんどん進んでいきます。

7分で10問解いていました。

結果的に休憩を取らずお勉強し続け、
今日も1時間の授業で 60問以上 の計算を解いていました! 

楽しそうに数字をポンポンと覚えていく様子や自分から計算を解いていく様子を見て、教えている私も楽しい時間を過ごすことができました。

授業の後、お母様がお迎えにいらっしゃったので玄関先でお子様の頑張っていた様子をお伝えしました。

お話しているとお母様を見つけたお子様が駆け寄り、
「おもしろかった!お母さんのパスワードは、8347264937 だよ!手帳にも書いちゃったよ!」
と、お母様に話しかけていました。

きっとお母様はなんのことかわからなかったと思うのですが、笑顔で

『パスワード?すごいね!〇〇ちゃん。そんなに数字が好きなの?!』

と、大きく反応をして話を受けとめていらっしゃいました。

6歳の女の子(年長)のお母様はどのようなお人柄?

お母様は専業主婦の方です。小3のお兄様も通塾されています。

『子どもたちには学力も大事だけど、同時に絵画や音楽などを通じて感性も磨いてほしいと思っています。特に小さい間はいろいろなことを楽しみにながら触れてほしいです。』

とおっしゃっていたことが印象的です。

算数のお勉強を始めたきっかけは、

『少しずつでよいので数字や計算に早めに慣れておき、そこから楽しいと思ってほしいなと考えています。』

とのことでした。

今日のお子様の授業の様子をお伝えしたところ

『数字を覚えるのがそんなに得意なんですか?意外です!本当に知らなかった!ここで楽しみながらお勉強してきたからですね。』

続けて、

『そんな風にうちの子の特性を新たに見つけてくれてうれしいです!』

と、お母様はお子様に笑顔を向けながらうれしそうに伝えてくださいました。

楽しい=計算の仕組みや数字に興味を持つこと!

一般的に楽しいというとお友達と一緒にいるから楽しい!とか、テーマパークで遊んでいて楽しい!という一過性の楽しさを想像する方が多いのではないかと思います。

しかし算数や計算のお勉強で「楽しい」という気持ちは一過性の楽しさとは異なります。

お子様が計算の仕組みや数字に興味を持ちおもしろいと思うことで楽しくなり学んでいけます。 

お子様が計算や数に興味を持てるように計算塾が様々な工夫をするのは当たり前です。

そのうえで「計算がおもしろい!だから楽しい!」という気持ちになったお子様がその気持ちを継続できるようにと考え、お母様が「楽しむ」ことに重点を置いたお声がけをされていることにすばらしいと感じました。


目白駅に向かう道で手をつなぎながらお話の続きをしているのが聞こえます。 

『数字を覚えるのが得意なんだね!お母さんびっくりしちゃった!』

 「うん!そうだよ!にぃに(兄))のパスワードも作ったんだよ!あとでにぃににも見せるんだ!」

 『そうだね。にぃににも見せよう!』

楽しそうな親子の後ろ姿を見て気づいたら私も笑顔になっていました。
今日も親子で明るい気持ちになってくださる授業ができて私もうれしかったです!

***最後までお読みいただきありがとうございました!***
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