西村 理佐

1992年北海道生まれ 写真・映像・等 私の為の日記 https://www.ins…

西村 理佐

1992年北海道生まれ 写真・映像・等 私の為の日記 https://www.instagram.com/184184/?hl=ja https://mobile.twitter.com/__loquat__

最近の記事

水に色がつくとき

2024年5月18日(土) 昨日、東京のお兄ちゃん的な人が泊まりにきた。(以下Sさんとする) Sさんは都内近郊に家があり普段の交通手段がバイクか車なため、その日は仕事の人と22時から盃を交わすので終電を逃す可能性があり、民宿としてうちに泊まりに来たのだ。 普段からよくうちは民宿のように友人を泊めることを快く受け入れる体制であり、一度泊まりに来た人用の歯ブラシがあったりする。 Sさんは深夜2時近くにうちに帰ってきた。 常にお酒を飲むような人ではないので見慣れないが、一見す

    • 私の時計

      時間には足し算も引き算もないが 人生には足し算も引き算もある。 23歳くらいが人生で一番充実していたのではないか、もうあの時を超える日々はない気がする。何もかもが自由なゆえにコントロールの効かないことに心を乱し乱され、皆が不揃いながらも足並みを揃えようとしては転んで笑えていたあの日々が。 周りの人は固定され、普遍的な生活が待っている。 誰かを失おうと新しい命が産まれようと予想と準備で一定の感情からはみ出したりしない。 そう30歳まで本気で思っていた。 思っていたことは

      • 拝啓、滝川のばあちゃん

        じいちゃんには会えましたか? 天国に行ってまで喧嘩してないでしょうね。 きっと天国では老いた体も少しは楽になっているでしょうから あんまり喧嘩はしないでください。 2023年12月21日 今年の誕生日に私はあなたに会いに行きましたね。 きっと私のことは思い出せてはいませんでしたが 「理佐だよ」という呼びかけに「漢字だったらわかるけど」と答えたのを覚えています。 痩せ細った腕を握ると何度も「なんでそんなにあったかいの?」と聞かれました。 いつもは冷え性なのに裸足でいる私に「冷

        • 令和6年能登半島地震、羽田空港日本航空516便・海保機炎上

          2024年1月1日、1月2日と続けての自然災害と事故による突然のご不幸大変心苦しく思います。 報道から今今の今も 心臓をきつく握りつぶされるように緊張しています。 何度も襲いかかる止まらない地震に諦めたくなるかと思います。 普段の生活を一式奪われた人、大切な人を失い、自分の身体以外を失った人、書き表せないほど想像できないほど、あらゆる被害の最中だと思います。 早く楽になりたいと願うかと思います。 でもどうか諦めないでください。 今絶望だとしても、きっときっと希望があるはず

        水に色がつくとき

          行く末のツボミ

          霧雨の中、そこにそれ以外何もないとしても 微弱な愛情が誰にでも与えられますように。 ご無沙汰です。 夏まるごとnote書かずに過ごした理由は 日記を書く前の弱ポエムが浮かばなかったからです。 私の数人の心のコアユーザーごめん。 こんなにSNSを放置して何をしていたかと言うと小説家でもないのに筆が進まない日が続いた。 実生活の充実ももちろんだが、私の中の陽気な私が日記を書かせてくれなかった。 小賢しいわ。 今年の夏の思い出はいずれ小出しにしていくとして私の2021年の秋の

          行く末のツボミ

          私がみたのは水面にうつる魚

          布団に心酔して7ヶ月 まるで人ではないような生活を送り 暑苦しくて目を覚まし、蝉が鳴くように唸る 纏う湿気に朦朧としながらも空を見上げちゃったりするのが夏だ ギックリ腰が治ったところで流行病に罹り すっかり体力は落ち、周りの働き者たちに時間を借りてお茶を飲む日々だ。 それも財布の底をついて、むくりと起き上がった7月半ばの私だがギックリ腰の各友人の反応などは忘れているし、畑を撮って欲しいと頼まれていた友人の畑は私の知らない間に収穫の時期を過ぎた。 毎月書こうと思っていたn

          私がみたのは水面にうつる魚

          やっぱりちょっとかなり

          ピンクの花が木を埋め尽くし、コンクリートをもピンクに染める。 そんな桜ももう跡形もない。 北海道は5月に桜が咲くのでつい追いかけたくなる。 時間の経過には事実と異なった体感が存在し、そのギャップに慄く。 慣れるときはくるのだろうか。 温暖化により季節を疑うのはそうおかしいことではなくなってきて、それはとても情けなく悲しいと思う。 毎年の冬の終わりに寒いことに飽きてしまい本当に春や夏がくるのか信じ難い。 桜を見ても肌寒いのだから疑い深い私は段々桜は冬の花なのではないかとさえ

          やっぱりちょっとかなり

          甘い風に惑わされて

          駅までの道を家までの道を いつもと変えてみた。 なんとなく方面だけ目指して。 団地に迷い込んで、都心にもまだ社宅のような集合住宅が存在することにシビれた。 建物自体は古臭く、住んでいる人は当然今を生きるという点では現代人だ。 道には人々が上着を羽織らずに歩いている。 上を見れば晴れたぞ!と活気溢れた人たちが一斉に洗濯物を干しているのだ。 サイズ違いのカラフルな洋服が 重なり合う布団が 甘い香りに包まれ風に揺られている。 高校生になるまで集合住宅を見ることがなかった私は並ん

          甘い風に惑わされて

          抱えた膝も冷たく

          私がいた時、その扉の奥には誰かがいただろうか。ただ知る由もないのだ。 ここでよいお年をと告げずに明けてしまった。 年末には自分の誕生日に合わせて彼と北海道へ帰り、誕生日と数日は美瑛で時を流し クリスマスには一緒に実家で過ごす予定であったが当日の朝に母が流行り病に罹ってしまい私たちはビジネスホテルで過ごし、衝撃的に美味いジンギスカンを味わうことになった。 ごめんな。 その後、忘年会を繰り返し 数年ぶりに泥酔して記憶を失くしたりもした。 記憶蘇る!みたいな栄養ドリンクを3本

          抱えた膝も冷たく

          白いほとりで

          皆まで言うな。 今日はあたたかい。 私は成人してからの人格は幼少期の出来事がかなり核になると非常に強く思っている偏った意見の持ち主だ。 今日は初めての挫折について思い返す。 私が私の話をすると 随分重たく悲壮感の塊になりがちなのは、ふくよかなのに眉毛だけ凛々しいこの顔のせい、だからあまり重く受け止めないで欲しい。 あと感情に抑揚があまりない(ようにみえる)地味めな出立ちのせいにして欲しい。 小学生の時、3つの習い事を始めた一つにエレクトーンがあった。 何度でも言うが、

          白いほとりで

          雪のない冬はいつなのか

          寝床が落ち着かないので毎日唸って生活している。 布団は衣替えせずに足し算しているのだが、最近は出張のビジネスホテルの方がよく眠れたりする。 とはいえ家の枕をホテルの枕にしたところで眠れないのだ。 今日もまた寒そうな曇り空から暗い光が射してきた。 雪のない冬はいつからかわからない。 20代、残るところ一ヶ月をきり 不甲斐ない思いでいっぱいである。 長い区切りでみれば大したことのない一年だが、毎年のように気持ちが揺らいでしまうのは是非とも冬の寒さのせいにしたい。 ここ数ヶ

          雪のない冬はいつなのか

          月を見ない日

          ジャケットを羽織らない夜と 指先まで覆い隠したくなる夜と あまりに無作為な季節である。 今日は一段と暗くなるのが早かった気がする。 生きていると多くのルールが存在して、それが決まりであるものと暗黙の了解であることもある。 正解か不正解か 許すか許すまいか 大体のことは二極化されがちだが 私は中立を選択するか両方を欲しがる。 そこに下心や悪巧みもなく極端を嫌がっているだけだ。 まだ公開していないので詳しく話せないが、私と私の父に取材がはいる依頼があり私と父はそれぞれがそれ

          月を見ない日

          君は二度と壊れた方がいい

          夜が、風が、涼しすぎる。 夜道に神々しく光る自販機を頼りに散歩が捗る季節になってしまった。 海に入らずプールに浸からず 二十代最後の夏が終わってしまった。 いやまだ終わってないのが残暑長き東京。 庭の雑草は青々しく茂りたおしている。 縋りつくそう。 生活とは生産性と非生産性の両方を持ち合わせていて、比率は個人によるし、ましてや一体何がその人にとっての生産性になるかは尚個人によるものだ。 眠る間にみる夢は非生産的だと線引きをする人が大半だが私の場合は現実と同じくらい比重が大

          君は二度と壊れた方がいい

          Pilier

          今日タクシーの中で自分のInstagramを読んでいて泣きそうになっていた。 カレンダーを見返すとあれからちょうど一年が経つ。 同じ文章にはなるが、追記して再記とする。 Pilier 私が忘れない為にインターネットにタトゥー を彫ります。 ODD Foot Worksのライブに新木場STUDIO COASTへ彼と向かった。 珍しく早く到着したので工場地帯の歩道を散歩して過ごし日も暮れて会場に向かう途中、「ニャー」と聞こえた。 私は反射的に「ニャー」と返すと草むらから猫

          あの蝉の声、忘れたりしないでね

          庭のすももの木に蝉の抜け殻がひとつふたつ。 地元の木は高々く昔は蝉を耳でしか感じられなかった。 緊張していた引っ越しが終わってからもう1ヶ月経つ。 荷解きは不完全で家具なども不揃い。どうかこの不が連鎖しないで欲しいものだ。 落ち着くお気に入りの場所からはまだ少し。 街はどうだろう。 東京の街のどこに住もうが私は家自体には仮住まいの意識が強い。街はある程度住めば都になる方だったが今回は商店街がイマイチすぎて結局40分歩いて、もしくは車で、以前変わらずいつもの喫茶店に頻度変わ

          あの蝉の声、忘れたりしないでね

          発狂しても許される場所 あるいは国 もしくは島

          ワイパーが間に合わないほどの真夜中の夕立ち。 なかったと思わせるくらいの梅雨は過ぎたはずだった。 台風でもない。数日間続く単なる雨。 というのも約1ヶ月前の話。 ここ数日、寝床に入ってからnoteを書き進めては堅苦しい文になってしまうことを嫌がり、改めて新規の記事を立ち上げるを繰り返している。 世の中の化けの皮が剥がれ落ち、私たちは絶望を失うことなく目を背けようが毎日微弱なダメージとして受け続けている。 ここ一、ニヶ月の出来事はまるで目に見えた絶望だと思う。過去も未来も現

          発狂しても許される場所 あるいは国 もしくは島