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雪のない冬はいつなのか




寝床が落ち着かないので毎日唸って生活している。
布団は衣替えせずに足し算しているのだが、最近は出張のビジネスホテルの方がよく眠れたりする。
とはいえ家の枕をホテルの枕にしたところで眠れないのだ。
今日もまた寒そうな曇り空から暗い光が射してきた。

雪のない冬はいつからかわからない。



20代、残るところ一ヶ月をきり
不甲斐ない思いでいっぱいである。

長い区切りでみれば大したことのない一年だが、毎年のように気持ちが揺らいでしまうのは是非とも冬の寒さのせいにしたい。

ここ数ヶ月、自分の属するほとんど全てのコミュニティで人と人がすれ違うのを目の当たりにすることがあって、それも星とか気圧とかのせいにしたくなる。
勿論、誰もが仲良くあって欲しいだなんて完全に第三者のエゴだし、仲直りしたいと当事者同士が思い合ってない限りそんなものしなくていいのである。

友達の中の一人に本当に誰からも嫌われてない人がいて、私もそいつが大好きだし心から尊敬している。

私は基本的に嫌われることについては仕方がないね、さようならと言えるのだが
人を嫌うことがあまりできない方がよっぽどコンプレックスだったりする。
自分にいくら害があったとしても人を嫌うのってエネルギーいるじゃないですか。
だから、現実逃避や防衛本能で嫌いにならないようにきっと多分良い人である要素を探そうとしたりしてしまうのだろうね。

まったく、やれやれ、だよ。

歳を重ねることへの恐怖心は男女で違うと思うが、老いに諦めがついたのは27歳で、鏡に映る自分のやれた顔みて「老けるに決まってるやんけ」と自覚してからはあまり考えなくなった。
前者はネガティヴっぽいが、後者は
10代、20代にできた友人と「歳をとったね」と振り返る時間がどれだけ幸せなことなのかと実感する。
私だけ目を輝かせてそう語る。

トゥイッターにも書いたけど
大学時代の講師と卒業ぶりに飲んだら「当時の西村は職員室でセックス・ピストルズみたいの来たと問題視されてた」と相当お騒がせだったらしいが殆どの記憶がない。けれど当時と今の気持ちを話して講師全員に心から感謝しているし、学び続けると約束してきた。否定も肯定もあるとても良い日だった。
どちらもそのつもりのない和解が成立した感覚だった。

まあ細かいエピソードを書いてしまうと私の株があまりに下がるので避けるが、かなり耳の痛いものばかりで
とは言えそれはそれで当時の私に後悔もないし、反抗期には反抗期なりの自論があったので結果論ではあるが和解が成立した時点で大成功なのである。
同時に今、若いとされる子たちにはいずれ分かる時が来てほしいと口出ししながらも見守ろうと思う。

その飲み会で酔っ払った講師に「西村、大人になったな」とリアル20回くらい言われて「ハァイ」「でしょ〜?」を交互に10回答えた。

人の根本はなかなか変わらないものだが
人が大事にするものは変わるもので
そうするといずれは人が変わったようになれるものである。

人が変わるまでの経過を一緒に過ごすことができるのって私は幸せなことだと思う。
人生短いですし。

冒頭の不甲斐ない思いはそれらの話だけではなくて、主観の話なのだが誕生日迎えるまでには一つ、二つ解決したいものだなぁ。



寒いは温かいがあって良い。

岡山県とても好印象

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