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私がみたのは水面にうつる魚
布団に心酔して7ヶ月
まるで人ではないような生活を送り
暑苦しくて目を覚まし、蝉が鳴くように唸る
纏う湿気に朦朧としながらも空を見上げちゃったりするのが夏だ
ギックリ腰が治ったところで流行病に罹り
すっかり体力は落ち、周りの働き者たちに時間を借りてお茶を飲む日々だ。
それも財布の底をついて、むくりと起き上がった7月半ばの私だがギックリ腰の各友人の反応などは忘れているし、畑を撮って欲しいと頼まれていた友人の畑は私の知らない間に収穫の時期を過ぎた。
毎月書こうと思っていたnoteも二ヶ月筆が進まずに今私は羽田空港の搭乗口にいる。
仕事を終えたら半日だけ実家に帰ろうと思う。
流行病に罹った私は抗体ができ言わば無敵なのだ。
ここ数ヶ月、私は猫よりもよく眠っていた。
今年の初めに去年は働きすぎたからと少しの休暇を取るつもりが普通に仕事を失ったまま時だけが過ぎ、毎日金だけが消える。
当たり前の状況。
私はいつもギリギリにならないと立ち上がらない。
テスト勉強も前日徹夜で乗り越えられてしまったばっかりに
上京も高校三年生の夏に思いつき、できたばかりの学科に滑り込み、面接の最後に「○○の映画どう思う?」の問いに対して生き生きと「NOです!」と答えてうっかり受かった。
あの時、講師の一人の目が輝いたのを私は忘れない。
それらで得るものもかなり減ったとも思う。
なんで誰も教えてくれなかったのだと思うことも多かったが、現状後悔はないくらいの人たちに出逢えているから運は強い方だと思う。
やっぱり自分は考えふける癖があるものの究極の楽観主義なのである。
人に自分が他人にされた言われた話をすると結構引かれることが多く、私よりもよっぽど傷ついてくれたりする。
私はその様子に自分を悲観する前に「なんていい人なんだ」と感動する。
そんな私でも布団に入って消えてしまいたい夜もあるが、綺麗に消えることが難しいことを理解し出したあたりで寝落ちしていて笑う。
どうしようもなく不甲斐ない気持ちで胸が締めつきだしたら、家の寝室からキッチンまで無意味に全速力で走ると笑う。
どうやら私は面白がるプロのようだ。
そして寝落ちのプロだ。
先日友人に人間は寝溜めできないらしいと告げられ、私は寝溜めできるので人じゃないらしい。
私の周りは肯定のプロで、私がニート生活を伝えると「すごい」と言うもんだから誇らしげにしていたが
そろそろ私も寝てばかりではいられないし、最近また写真が映画が好きになっていたりで人生捨てたもんじゃないと思った。
スタジオジブリの新作を初日に観に行った。
もう一度観ればより良い気がして4日後に2回目を観に行った。
大きな本屋に行って本棚に隙間なく埋め尽くされているのに興奮した。
友人が作った映像を観て何億光年ぶりに嫉妬した。
これらはここ2ヶ月に起きた出来事で、私は何かしら自分の死んだ部分に諦めていた気がしていたけど簡単に覆った。
そろそろ飛行機が離陸する。
またあとで。
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