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【管理栄養士解説】好き嫌いとの付き合い方🥬無理なく楽しく苦手な食材を好きになろう!


本日の子育てお悩み相談~好き嫌い~

今回の子育てお悩み相談のテーマは「好き嫌い」です。
保護者の方から寄せられたお悩みを見ていきましょう。

1歳の子供を持つママです。
今までは食卓に出てきた食べ物は何でも興味津々で食べていましたが、好みが出てきたのか、最近になって葉物野菜を食べなくなりました
色んな料理にして出してみましたが、色や形から自分の苦手な食材だと分かると、手も出そうとしません。
どうしたら食べるようになるでしょうか。

管理栄養士の回答

今回のお悩み相談に回答するのは、現役保育園栄養士 えりです。

子どもに好き嫌いがあるのは当たり前のことです。
なぜかというと、生まれてすぐの赤ちゃんは生きるために次のように体にインプットされているのです。

・母乳やミルクが美味しいと感じるように甘味を好む
・口に入れて毒だと分かって吐き出せるように苦味を苦手と感じる
・腐っているものだと分かるように酸味を苦手と感じる

まだ食べ物の良し悪しを自分の目で判断できない赤ちゃんにとって、必要な素質ですよね。
それが、目で見て判断出来る大人に成長すると、ふきのとうなどの山菜やビールなど、苦味のあるものも美味しいと感じるように変化していくのです。
それでも、栄養が足りているのか心配になってしまいますよね。

好き嫌い対策!マネたい保育園での工夫

保育園では、苦手な食材を少しでも食べてくれるように工夫していることがあります。

①調理の工夫

次のような工夫をすると、子供たちも苦手な食材を食べやすくなります。
葉物野菜は必ず下茹でする。  
・ピーマンは縦方向にカットする(縦に繊維が入っているので、横方向に切ると苦み成分が出てしまいます) 。
・トマト缶や酢など、酸味のあるものは加熱する
(トマト缶は酸味が強いので、弱火で煮込むと酸味が抜けます。また、酢は加熱して酸味を飛ばしてから使用します。)

②子どもが好きな味付けの料理に入れる

子ども達の人気メニューのカレーに季節の野菜や刻んだピーマンなどを入れていますが、野菜嫌いな子も美味しそうに食べてくれることが多いです。

③苦手な食材を使って一緒に料理を作ってみる

子どもは大人のお手伝いをしたがる子が多いので、緑の野菜が苦手な子と葉物をちぎってみたり、ピーマンの種取りを行ったりなど、苦手な野菜に触れるのもよいきっかけになると思います。

園で工夫していることをいくつか挙げてみました。
子どもも大人も、無理なく苦手な食材を食べられるようになったら良いですね。    


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