木山りお

怪奇月蝕キヲテラエ所属/演劇/役者/制作/音響/音楽等

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幸せになりたくてラーメン啜る

先週も食べる、先々週も食べる、今日食べたら、明日は食べてはいけないだろうか。 伸びた髪をハーフアップにしていくのは、仕事をしやすくする為じゃなくて、昼にラーメンを食らう為だ。 幸せになりたくて、お腹を引き締めようと思った。思っていたけど、我慢を重ねてはいけないの方が勝った。 とかって、いつもそう言っている。 ないてしまいそうな空腹にラーメンをぶち込んで、私はわたしに立ち返る。 家族と月1行ったラーメン博物館、 帰りの車窓からレインボーブリッジを眺めては、楽しかった時間が

    • 日記231217

      ここ1ヶ月 時間にゆとりを作って家の中きれいにしなきゃ、とか 追いたいコンテンツがいっぱいある(義務感ではない)けど身体が足りない、とか 体力はきついけどちょっとでも仕事片付けないと、とか そうした「時間のなさ」の渦中にいるのに、 通勤の道。電車に揺られる中。1人の昼食。休憩時間。前説が終わって開演までの僅かな時間。入浴中。 ふとした思考時間の隙間に、覚えるための台詞、考えるための役。アウトプットするものがない。 時間はないけど、ものを考えるための時間は余り過ぎていて、「暇

      • 日記230903

        Twitterにメモしておくまでもなく、自分の中に強烈に印象付いてるな、っていう感情の波が高まったり凪いだりしている今年の春夏、無理に書き留めなければという強迫に駆られる必要はないのよね、と思う心と、今の自分にしか書けない言葉もあるんだろうな、と仕事柄余計に感じる心もあり、決着のつけられない性格は句点の少なさや前置きの長さに表れている。 何が言いたいのか分からない言葉の裏には、何が言いたいのか答えが出せていない心があるんやね。 恥ずかしいからこうやってワンクッションは置いちゃ

        • 私のことは推さなくていいから私の大好きな私の芝居は観に来てくれ(ください)

          観客が自分語りを誘発する舞台は、面白くなくてはならない。観客が写し鏡を見させられるように作るには、面白いというのは必ず必要な条件になっている。つまらない、汚い鏡の中を覗き見ようとは誰も思わないからである。 「推しのためなら死ねる」、タイトルからしても観客の期待値のハードルは非常に高くなっていたことだろうと思う。 かなり極端な思考に振った“フィクション”であり、真に「これは自分の物語だ」と丸ごと共感した観客は、実際にはかなり少ないのでは、と思う。「●●さんの物語だ…」は意図

        • 固定された記事

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        • 連休日誌
          8本
        • 一番を認める
          10本

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          「虚星のレイス」出演情報

          年末年始みなさまいかがお過ごしでしょうか この時間がある内に、1月の観劇予定を確認するのはいかがでしょうか!やんややんや! Twitterでは既にお知らせしておりますが、 お馴染みヱウレーカさんに出演させていただきます。 なんだか憎めないブイブイお嬢様の鬼児島中也(きこじま・ちゅうや)を演じますわ〜!!💕 架空の競技「ファクーム」を巡るお話なのですわ。竜が登場したり、いつにも増してファンタジー色強めな感じがしておりますわ! ぜひお越しいただきたいのですわ〜〜〜!!!!

          「虚星のレイス」出演情報

          ただ生きることの解放と進退

          なりたい私が本当の私とするならば、 ただありのままでいる時は、「ただ生きる」状態だと、私の言葉で仮に定義する。 出演予定がないとか、オーディション受けたりもしてないとかの役者ないしは創作表現活動的なところで、ざっくり言うと「なんもしてない」状態。 長引くコロナ禍でそんな状況に慣れてくると、「ただ生きる」ことへの抵抗感は薄れてきた。 実質のところ、いま必要だと思うことをするためにこのように過ごしているけど、以前は停滞と読んでいたこの状況を、「解放」と呼ぶこともできそうだ。

          ただ生きることの解放と進退

          誕生日に真冬のコートを着る

          4月は目前というのに、未だに真冬の上着が手放せない。 春を感じるのはせいぜい花粉症の鼻炎くらいで、 新入生とか新学期とか新社会人とか、「新」のつくものからも縁遠くなってしまった。 見渡せば、春服を寒そうに抱き抱える人とすれ違うけれど、 お洒落は我慢より機能性重視のOLにはまだ真似できそうにない。 変身ヒロインになれないまま25歳になったけれど、でももうそんなことはどうだってよくなっていた。 少女の頃思い描いていたキラキラは、正体さえ分かってしまうと案外大したことはなくて、

          誕生日に真冬のコートを着る

          美しき季節への文〈ふみ〉

          美しき季節への文〈ふみ〉 鈍く転がる、流動体に混じ入ったいしのような 固体を〈命の塊〉と呼ぶなら 煌めくいまのエネルギーがひときわ輝いて見え、 羨望と称するべきなのか、嫉妬というような安くてありきたりな感情で説明するのか、あるいはそのどちらに寄っているか、まだ計り知れない年頃であった、一度目の夏のことでした 艶やかに舞い、ひと時の花を咲かせて、そして1枚1枚花弁を落とすその様を、美しいと見るか醜さと捉えるのか、幼き胸中に問う暇もありません 強烈な鮮やかさで以って圧倒され、既に心を奪われているのです またそのすぐあとの秋には、白く凛として立つのでした つい近寄って見ようとすると、眩むような香りで、思わず顔をしかめてしまいます 眼に滲ませた涙の粒が乾くころ、冬と、そして春がやって来ました そのころ、自分の力で立って歩いていこうと するいしは、はやい水の流れの中においてじっと、しかしたしかに前へとゴロゴロ転がってゆくのでした また巡りくる、眩しい夏の光に向かい…… これらの季節はたしかにいしを強く逞しくさせたのです 二度目の夏には、また一段と艶やかに広く香りました 人を魅了したその香りを胸に大きく吸い込むと、たまらなく満たされるのです 香りがやがて光る道となって、地面を踏みしめその方へ歩み進めると、広大な、行く先の見えない森へと続いていました 流動体に乗っていたいしは戸惑います どれだけ歩いても、見えてくるのは森の深さだけ この深い森には、どんな生き物がいるんだろうか。 ここから出ることができるんだろうか。 夏に輝くあの花と、冬に凍えるいしころの、交わる所が知りたいのに。 たくさんさまよって気がつくと目の前には、大きな大きな山が聳え立っていました そこから先はがむしゃらです 山の中でもがき、震えうずくまり、立ち上がっては立ち行かず、大声を出しても届きません もう駄目そうだと、こぼして落ちた結晶だけが、陽の光に照らされて時折またたきます やがて、いしたちの落とした結晶は、ゆっくり少しずつ、地面を覆っていきました 冬には透き通った朝の空気で白く輝き、 春には柔らかな花の香りが暖かい色に染め、 夏には爽やかな太陽が全ての生き物を活気づけ、 秋には穏やかな温もりが一面を紅くさせました 彼らは深い山の中で共にいくつもの季節を過ごしては、あたり一面を様々な色に彩るのでした

          美しき季節への文〈ふみ〉

          美しき季節への文〈ふみ〉

          たまごっち25周年広告がエモすぎたのでnote書いちゃうよ

          小3(2005年)の頃、マジでみんなケーたま持ってたしみんなちゃお読んでたのよ 学童でりぼん読んで家帰ってドラクエ5やって寝る前にFrashゲームで遊んでブームに疎かったりおちゃん8才、 そろそろ放課後は学童通ってる以外のクラスメイトとも遊びたいな〜と思って通うのやめたら、みんな公園でたまごっちしてるわけ プリン型の滑り台の上で身を寄せ合って赤外線通信してるの いつのまにそんなことになってたわけ!? みんながブタメンを傍に置いて、忙しそうに3つのボタンをあれこれ叩くのを、手

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          夜型の孤独

          夜型の夜は長い。 ゴールデンタイムを過ぎた頃に、そろそろご飯の用意をしなければなあとぼんやり思い始め、日付が変わる頃に、そろそろ風呂に入らないとなあとぼんやり思い始める。 そして夜型の家の中は、大体夜型を中心に構成される。 明るいリビングを出て、ひとり静かな寝室へ潜り込むのが、夜型の日常であった。 夜型の朝は短い。 夜が「よ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜る〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」くらいの長さだとすると、朝は「アッサッ」と走り抜ける。そうして息を切らして電車へ駆け込み、息が

          夜型の孤独

          マはマークのマ

          まず、野菜の種類を出来るだけたくさん思い浮かべてもらいたい。 スイカは野菜派の皆さん…は一回考えを改めてください。ここではスイカは果物です。 芋は野菜だからカロリーゼロ派の皆さんは正解です。芋は野菜カウントです。 きのこは…?きのこはしょうがないのできのこで一種類にしちゃいましょう。 一体何種類思い浮かびましたか? ちなみにわたしは熟考して18種類でした。 さて、その中で「かぶ」は何番目に思い浮かんだでしょうか? あるいは…あ〜出てこなかった〜ってところでしょうか? 推

          マはマークのマ

          ワクチン接種レポ体調面まとめ

          まとめました。 ★印は要所って感じなので、さらっと見たい方は★印を追うとよいです。 1回目接種前(木)の体調:生理2日目(腹痛有り)  ★体重め(疲れ、気圧などの悪条件揃い) 接種後(木):2時間後頃(うろ覚え)から腕は上がりにくくなる  発熱なし  生理痛和らげるためにイブ飲んで寝る (備考) 出勤 2日目(金):腕を上げようとすると痛い  体は重い(★前日接種前と大差なし)  発熱なし (備考) 出勤、屋外を往復30分歩く外出があったが、熱はないのでこなす 気温が高く

          ワクチン接種レポ体調面まとめ

          分析をしなければ大抵のことは楽だった

          誰かに宛てた文章は丁寧語 誰にも宛てない文はである ひとりごとは言った方がいい時もある 目に映るあれこれを、心に浮かぶあれこれを、言葉にして解釈して器用に話す人を、 尊敬していた すごいと思った 嬉しかったり悔しかったりした そういう人から潰れていった 今の人達が暇を感じるとスマホを触るように、 居場所がないと太宰か重松清を机の下で広げて そうあるのが自然だという顔を作った 国語の教科書には「こう読め」なんて書かれていなくて、先生達は「こう読み取れる」とは言ったけど、当

          分析をしなければ大抵のことは楽だった

          星座のつくりかた

          星座のつくりかた

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          おふえん観てきた 作品に対して感想になってない日記

          いつぶり小劇場観劇 小劇場で芝居をしていながら、いやしているからこそ、久しぶりで 気になる公演は本当に沢山ある中で、予約につながるトリガーは些細なもの 気付くとタイムラインにいつも流れている、土橋銘菓さんを拝見したい、と 前置きが長くなったがおふえんを観てきた スタジオ空洞を出て、制服コスチュームで客引きするガールズバーの女性たちを横目に見、頭はぐるぐる回転していた 身に迫る喜び 蓄積される恨み 蔓延る憎悪と執着 工事現場横で立ちすくむ少女を振り返り、そんなつもりじゃなか

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          【『城下町のリリィ』エンディング】「リリィワルツ」

          教えるわ レンガの壁 細道 路地を抜け 季節外れのユリが咲く 見上げるとそこには 私だけの隠れ小屋 お砂糖持ってきて ティーに浮かべ くるくるり 回り出す泡沫 ゼンマイの仕掛け キリキリリ 鐘が ほら 合図よ きれいな おにんぎょさんが ワルツ踊り 跳ねるスカート おいでよ 輪の中へ 刻むトテトット 生垣と 柵を越えて 出会った花時計 お日さま色に咲いている 日が沈むまでのステージ 不思議とね 懐かしくて 初めて会ったのに あなたがくれた花束と 同じ香りがする 柔らかな風が ふわふわり 涙も吹き飛ぶわ 小さな おにんぎょさんと ワルツ踊り ささやいた おいでよ 輪を描こう 刻むトテトット 教えるわ ナイショばなし 音が 途切れるまで 叱る大人も いないから トゥシューズを履いて 私たちの ひとひみつ 溶けた砂糖の謎 お姫さまがくるくるり 水底へ消えてった 世界にたった1つだけの 儚いオルゴール かわいい おにんぎょさんが ワルツ踊り 揺れるリボン おいでよ 輪になろう 刻むトテトット

          【『城下町のリリィ』エンディング】「リリィワルツ」

          【『城下町のリリィ』エンディング】「リリィワルツ」