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地方就職と地域貢献<1>

こんにちは、ちゃんりおです。今日は、学生さんから地方就職についてヒアリングを受けました。聞き取りをされながら、就活学生さんや第二新卒さんに知っていただきたい「地方就職、地方で働くということ」を書きたくなったので綴ります。

地方の仕事とは


地方の仕事について、どんなイメージがありますか?

コロナ禍前、私の在籍する窓口には、
「地方=田舎 ➡ 田舎の仕事=農業や林業など1次産業」
と考える方が多く相談にいらっしゃいました。

しかしコロナ禍以降、このような相談は減り、転職や起業、テレワークなどの相談が増えました。「地方=(里山を思い浮かべるような)田舎」というイメージは薄れ、「そこそこの街暮らし」をイメージする方が増えたのかもしれません。

首都圏から地方への転職とは


【首都圏 > 地方】
という公式が、様々なもの・ことに当てはまります。

例えば「収入」。事務系のほとんどの職種において、年収が下がる転職となります。「地域差・勤続年数0・肩書なし」の転職となれば、それも当然の話。地方の企業はまだまだ年功序列の給与形態です。
ただし、理系の技術者などとなるとUPということも。特に建設系、工事系の資格は強いです。(○○施工管理とかね)もちろん、IT系のエンジニアも。

このような個々のケースを踏まえ、一般的には「都会➡地方への転職の場合、下がる」と言われています。

相談者「だったら仕事が楽になるんですよね?」
私「!!?(だったら!?)」

真面目に言われるんです。でも、楽って何でしょうね。イイと似てますよね。簡単?少ない?頭を使わない?責任なし?
言えるのは、「年収が下がる=責任や労働時間が軽くなる」のだろうという発想は間違いということ。

田舎でも8時間労働、普通です。残業、責任、当たり前にあります。
仕事の内容が楽と感じる理由は、転職先の仕事内容や風土、環境、人間関係などに対する、本人の受け止め方によるため、「地方だから」ということではありません。

地方で働くならば、のびのび・ゆっくり・忙しくなくとお考えの方は回れ右。それは、地方でなくても実現できます。今住んでいる地域でだって、実現できないとは言い切れません。

地方で働くメリット


人口が少ない地域では、満員電車からの回避が叶う確率は高まります。しかし、満員バスは意外とあります。(交通インフラバスのみとか)

ただしこちらも会社の近くに住めば都会でも解決できるわけですから、「地方で」とは違う気がします。

お休みの日の過ごし方は大きく変化します。
環境が違えば、まわりにあるものが変わりますので、そういった環境と趣味や好きなこととがマッチしていれば、充実した休日になります。
反対に出来ていたことが出来なくなるかもしれません。
(無いものねだりが生まれるかも……)

子育て環境はいかがでしょう。
保育所の待機児童0を謳う地域はありますが、本当に待機児童0かどうかは怪しいところです。人気の園は定員オーバーの倍率で、人気のない園と合わせての平均として算出されていることがあります。

与えられた情報は加工されている


そう思うことは、決して悪いことではありません。
ゆえに自分で確認する癖が身につくならばとても良いことだと感じます。

その情報を信じるか。これ本当かな? 私にとって大事かな? と考えることは、大切にしていただきたい、選択のプロセスです。

地方暮らしに憧れる方は今一度考えて見ませんか?
あなたにとって本当に大事なことは? 田舎と呼ばれる地域に何を求めていますか?

仕事の話を元に転職を決めた女性が、週末の推し活の交通の便の悪さから、行きたいイベントに行けなくて、ストレス過多に。仕事のやりがいも薄れ、再度引っ越す姿を見ました。
「あんなに田舎に夢見ていたのに……やっぱり推しにはかないません」

理想の暮らし、あなたらしく生きるが実現しないのであれば、移住はしなくてもいいのです。そして、得るものだけでなく失うものもありますが、移住はいつでも、何度でもできます。

地域貢献なんて、他人に貢献する前にまずは自分を満たして。
難しいこと抜き。貢献の順番は「自分➡他人」です。


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