記事一覧
【詩】みなもの上の溶けゆく私
夜が私を離さないとき
私は音をもって実世界を離れる
瞼の裏を入り口に
漂着した心世界から
みなもに浮かぶ私を見る
耳に流れるさざ波が
私の縁を溶かすなら
染み出る色はきっと黒く
要らない物が溶け出ていけば
わたしに何が残るだろうか
何か残るだろうか
夜が私を離さないとき
私は音をもって実世界を離れる
瞼の裏を入り口に
漂着した心世界から
みなもに浮かぶ私を見る
耳に流れるさざ波が
私の縁を溶かすなら
染み出る色はきっと黒く
要らない物が溶け出ていけば
わたしに何が残るだろうか
何か残るだろうか