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小説 エッセイ 詩など

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メズマライザー 考察用独自メモ1 サビ前まで

前提∶pvと歌詞は基本分けて考える、もとい、考察は基本、歌詞や歌い手に及び、pvの映像とリンクさせないものとする (これはこの作品が、作曲者とpv製作者で密接して作られたものではなく、作曲者側がpv製作者に何も指事をしなかったということから、大筋の考察においては歌詞のみに着目する) 全体として∶終わらない苦しみの続く状態から、催眠術(洗脳・薬・死による救済論など)により自由意志を放棄(不可逆的)し、最終的に死亡、或いは無敵の人・怪物と成り果てた、末路の歌 Aメロ 「実際の

    • 透明の瞳に反射する私の醜さ

      • 【詩】降灰の夢

        降灰の夢 私の住む街に 火山灰が降ってきた 近くに火山はない どころか山もない されど鼠色の雪のようなそれは 分厚い雲からゆらゆらとダンスを踊りながら 私の視界から消えて地に堕ちる 崩れた心の欠片 火山灰の夢

        • 【詩】みなもの上の溶けゆく私

          夜が私を離さないとき 私は音をもって実世界を離れる 瞼の裏を入り口に 漂着した心世界から みなもに浮かぶ私を見る 耳に流れるさざ波が 私の縁を溶かすなら 染み出る色はきっと黒く 要らない物が溶け出ていけば わたしに何が残るだろうか 何か残るだろうか

        メズマライザー 考察用独自メモ1 サビ前まで

          日記:追いコン主催

          追いコンとは、追い出しコンパの略称であり、主に大学のサークルやゼミで、下級生が卒業する上級生のために開く飲み会や懇親会のことである。 そして昨日が、私が所属する文芸部の追いコンだったのである。 ーーいやぁ、ほんとにつかれた……! それもそのはず、私は部長なので、そういったイベントの企画開催雑多諸々は私の仕事なのである。まあどこ行くとかは後輩の提案と四年生の先輩の提案を即採用しただけであるし、日程はそもそも主役である四年生間で全然合わず、あやうく追いコンが立ち消えるところだ

          日記:追いコン主催

          潜水1:孤独

          私は私の孤独感の正体を知るために、心の中に潜って、深く考えてみる。 私がなぜ孤独を感じるかと言われれば、答えは簡単。 人と話すことがないからである。 私は実家暮らしであるから、正確には 身内以外の人間と会話をすることがないということである。 「では人と話せばよいではないか」 その言葉は当然予想されるものであるが。 それができれば苦労はしない。それができないから、孤独感に苛まれているのである。 「ではなぜ話さないのか」 怖いからだ。 「なにが」 人が。 「どのように」 私の

          潜水1:孤独

          【詩】NPC

          時に私は 機械と話しているのではないかと 錯覚するときがある 彼らにはどうやら 感情があることは確かなのだが 心があるのかはわからない 彼らの話す言葉に 最善の選択肢を探す私は いつも何かを恐れている 機械には 感情も心もないはずなのに 画面の向こうにいる彼らは 真に生きた人間のようで それは人形である だから、結局 私は知りたいだけで 知りたいだけの私は 機械

          【詩】NPC