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【詩】みなもの上の溶けゆく私

夜が私を離さないとき
私は音をもって実世界を離れる

瞼の裏を入り口に
漂着した心世界から
みなもに浮かぶ私を見る

耳に流れるさざ波が
私の縁を溶かすなら
染み出る色はきっと黒く

要らない物が溶け出ていけば
わたしに何が残るだろうか

何か残るだろうか

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